第18話

作戦決行②
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2020/08/05 23:02



春川side



黒田「郁くんとあじと3人で幼なじみなんですかー?」


『そうです』


まあそういうことにしておこう。





内村「ねえねえ好きな食べ物なに?」


『好きな食べ物…?甘いものとかですかね、』


これは嘘じゃない、うん。





深田「ここの陥没どう思いますか!」


『個性的でいいと思います…笑』


深田…初対面の人にそれ聞くんだ…笑





皇輝「ほらみんな、あなたさん困ってるでしょ!」


『部外者なのに突然すいません』


さすがリーダー、しっかりしてる





織山「いや、そんな!むしろ嬉しいです!
   郁くんに連れてきてって無理やり頼んだんで!」


『そうなんですね…』


そうです、無理やり頼まれましたとも!!!





レッスン開始までまだ時間があるのに


もうほとんどのメンバーが集まっている


3150組があなたちゃん来てるよって


少年忍者のLINEグループで騒いだから…





『あの、いつも郁とあじがお世話になってます。』


北川「こちらこそです!」


ヴァサ「ていうか郁にお姉さんいるって
    あじ以外誰も知らなかったんですよ〜」


元木「そうだそうだ!ずるいぞ安嶋!」


安嶋「なんで俺なんだよ笑」


青木「それにしても本当に可愛い〜」


『そんなことないです…』


星輝「郁くんと双子ってことは高3ですか?」


『そうです』


久保「えー!めっちゃ大人っぽい!」


『ありがとうございます笑』


豊田「モデルとかやらないんですか?」


黒田「俺だったら絶対スカウトするわ」


『え、そんな、私なんか…』


深田「あなたちゃんなら絶対人気出ますって!」


檜山「にしても郁くんとそっくりだよね」


長瀬「郁くん女の子バージョン!って感じっすね笑」


『あはははははは(棒)』


鈴木「そういえば郁くん来てないっすよね?」


安嶋「あー、郁ちょっと遅れるって」


小田「え、郁くんが遅れるって珍しいですね」


『あ、あの、郁は今日、学校に行く日なので…』


平塚「あーそういえば郁って通信の学校だもんね」


織山「あなたちゃんはどこの学校なんですかー?」


『私は…ひでと同じ学校で同じクラスです』


元木「おいおい聞いてねえぞ、小嶋」


安嶋「安嶋だよ!ってかわざわざ言うことでもないじゃん」


黒田「いやかなり大事よ?」


内村「今度あなたちゃんの学校遊びに行くね〜」


安嶋「来なくていい!」


平塚「あじじゃなくてあなたちゃんに言ってるんです〜」


『ははは…笑』


皇輝「よし、そろそろレッスン始まるよ!」


『あ、じゃあ私は失礼します』


織山「え!見学して行かないんですか?!」


『このあと用事があるので…すいません…』


皇輝「良ければまた来てくださいね」


『ありがとうございます、失礼します』





あなたが帰ると聞いて明らかに落ち込むメンバーを尻目に


私はレッスン室を後にする


すっごく緊張した…


それにしても意外と気づかれないものなんだな


なーんて思いながら私はあじと連絡をとる



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