今日、バレンタインだった。
またたくさんチョコ貰っちゃったよ………
こんな食えないから!!!
じんたんもいらないって言ってたし……
こりゃ食べるの大変だぞ〜
俺はそう思いながら下駄箱を開けた。
じんたんの言った通り、
チョコだった。
なんで直接言わずに置いてったんだろ?
名前も書いてないし………
これじゃお返し出来ないじゃん。
あ、手紙?かな?
うん!やっぱ手紙だ!
モテモテ、か………
俺はじんたんにモテれば文句ないんだよな…………
どんな綺麗な子でも、いい子でも、
じんたんが一番だし。
俺はじんたんと別れて家に帰った。
さっそくチョコを片付ける。
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そーいや、手紙貰ったんだ。
もしかしたら手紙に名前書いてあるかもしんない。
俺は手紙を開いた。
『名前は言えないけど、
大好きです』
お返しどーしよ。
貰いっぱなしじゃ悪いしなぁ……
まあ、これ以上なんもならないんなら
この子のためにもおいしくいただこう。
……………このチョコをくれたのがじんたんだといいな
なわけないけど。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!