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第1話

対極【じんたん】
1,457
2018/01/21 14:49



朝起きてご飯食べて、


着替えて準備して家を出る。


学校に行く時もひとりで学校にいてもひとり。


そんな平凡で退屈な毎日。


話す相手もいなくてただただストレスが溜まってく。



そのストレスっていうのがあの人たち。








そうパリピ。





俺とは対極の人間。





授業中もホームルームのときも、ずっと騒いでて。


ホント、授業受けたいのに。






常識っていうものがない。




パリピ
ははははwwwwww
パリピ3
お前、ふざけんなwwww
あーもー!


ほんっっっと、うるさい!!!
じんたん
………………………(パリピの方を睨む)
俺はパリピのひとりと目が合ってしまった。



………やば。






どうしよ…………

そうだ、授業終わったら図書館でもどこでも逃げよう!


そうだ、そうしよう…………








そして放課後、どうにかパリピの人と会わないようにした。


俺はいつもより早く歩いた。

逃げる様に。






たったったったっ





誰かが走ってきた。


振り返らないように、なおかつ、追いつかれないように。
???
ねね!!
肩を掴まれた。


その瞬間ビクってした………
???
あ、ごめん、びっくりした?
じんたん
あ、あ、い、いえ………
や、ヤバい、この人と目が合ったんだ。
テオくん
俺寺島!
じんたん
そうですか………
じゃ、じゃあそれでは……
テオくん
あ、待って待って!
ヤバい。
絶対なにか言われて殴られるんだ。

「なに陰キャが睨んでんだ」って。
テオくん
えっと、今日の授業んとき、俺のこと睨んだよね?
じんたん
………………あ
な、殴られる。
テオくん
あのさ、迷惑だった?
騒いでたの
………………え?
じんたん
あ、いや、その…………
テオくん
正直に言って
正直に言ったら、殴るでしょ?
じんたん
………………………
俺は怖くて涙が出た。


バレないように下を向いた。
テオくん
あ!大丈夫!?
じんたん
…………えぇ?
間違えて上を見てしまった。
テオくん
あ、ごめん、怖かった?
じんたん
…………………いえ、怖くなんか…
テオくん
いや、怖かったっしょ?w
じんたん
……………は、はい
テオくん
やっぱー?ま、こんな見た目だからね〜
との人、もしかして、






いい人…?なの?
テオくん
あ、そーだそーだ、授業中迷惑?
じんたん
……………あ、いえ………
テオくん
いーや、迷惑じゃなかったら睨まないって〜
迷惑だったでしょ?
じんたん
…はい
テオくん
そーだよね、今度から気おつけるわ!
ごめんな!なんか引き止めちゃったし、泣かせちゃったし
じんたん
あ、いえ、全然………
テオくん
じゃーなー!
えっと、藤枝、仁だっけ?
クラスの人の大体は俺の名前知らないのに、


この人………
じんたん
………そうです
テオくん
じゃあじんたんだっ!!
じゃーなーじんたん!!
じん、たん…………



初めてあだ名付けてもらった。

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