俺はやっとじんたんを見つけた。
初めになにを言おうか………
反応無し。
……………やっぱりね。
俺は財布のことを言おうとした。
だけど違う気がした。
まずは謝らなきゃ。
じんたんはなにも言わずに空を見ていた。
その後はなにも話が続かず、
すごく静かだった。
すると、じんたんがやっとこっちを見た。
でもじんたんの目は……………
すごく怯えていた。
じんたんはなにか言ってから走って消えた。
追いかけようとしたけど、
なぜか走れなかった。
じんたんのあの速度なら追いつけたのに、
臆病な俺は追いかけれなかった。
そこで追いかけたらなにか変わってたかな……?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。