第9話

差【じんたん】
1,018
2018/01/23 09:39
テオくんと歩き、いつもより道が短く感じた。



上履きを履き、

教室に向かう。
女子
あ!てらー、おはー
女子2
おはー
テオくん
あ!はよー!!
今まで気付かなかったかけど、



テオくんって人気者なんだ。






周りの女子もテオくんを見てキャーキャーしてるし。



俺、こんな人気者と一緒にいていいのかな……………
女子3
あ、あれってさ、えーと………
ほら、あの隣に居るメガネの子
女子4
あ、マジで場違いだよねー
てらの隣居るとかありえなー
じんたん
………………………
顔が赤くなった。



無意識に俯いてた。







また、泣きそうになった。



自分が嫌になる瞬間だ…………
テオくん
……………じんたん、気にしなくていいよ
じんたん
……………え?
テオくん
じんたんは気にしなくていいよ、
俺がいるから
守ってやるって!
じんたん
あ、ありがとう…………
テオくん
あ!じんたんがタメ使った!
じんたん
え、えぇ!?
テオくん
使った使った!やったー!
じんたん
そ、そうでした、か……………?
テオくん
ああ、戻っちゃった
テオくんって、表情がコロコロ変わるなぁ。



なんか、犬みたい。
テオくん
ん?なに?なんかついてるー?
じんたん
あ、いえ
テオくん
そー、じゃあ行こっ!
テオくんが俺の手をとって走り出した。



ここ学校!!!
じんたん
あ、あの!廊下走っちゃ………
テオくん
いーのいーの!
ホント、犬みたい。 


























俺は久しぶりに自然と笑えた気がした。

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