第40話

ハッピーエンド【テオくん】
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2018/02/20 13:03
テオくん
じんたんの家



俺はいつの間にか言ってて、



そんでじんたんの家にお邪魔した。







じんたんの部屋は綺麗だった。



それに、










とても静かだ。
テオくん
じんたんの部屋って綺麗ね
じんたん
そお、かな…?
テオくん
うん、少なくとも俺よりは綺麗




素直にそう思った。



俺の部屋もそこまで汚くはないけど、




じんたんほど綺麗じゃない。







そんなこと考えてたら、





テオくん
……あ






学ランだ。


しかもボタンがなにもない。






これって………
テオくん
じんたん、この学ランって…………



言わなきゃよかったかもしんない。




でも、






俺は言ってしまった。


じんたん
えっと、それは………



ほら、じんたんも困ってる。




でもなんで困るんだ?







期待させんなよ…………






じんたん
あ、あの、欲しいって言ってた子がなんかもういなくてさ
今度渡そうとしたけど中々連絡つかなくって、
それで………



ああ、
そんなことか。





まあ、




当然だよな…………
じんたん
ごめん、テオくんにも中々返せなくって………
テオくん
ううん、いいよ
じんたんにあげるよ!
俺との思い出じゃんか!!



俺はいつものテンションで言った。



深い意味をこめてね。













そして数時間後、


色んな話をしてたらもう外は暗かった。



帰らなきゃな………
テオくん
じゃあ俺そろそろ帰るわ、じゃね



寂しいよ、

悲しいよ、





でも帰んなきゃいけないんだ。



帰らないとじんたんにバレてしまう。






その瞬間だ。



じんたんが俺の腕を引っ張った。






でもあいからわず俺よりは力が弱い。









その前になんで引っ張った??



テオくん
じん、たん?
じんたん
………あ、あ、い、いや、その



じんたんは我に帰ったように慌てた。


だけど腕は掴んだままだ。






テオくん
じんたん?どうしたの………?
じんたん
…………あ



じんたんはなにも言わずに目をキョロキョロさせていた。



テオくん
帰ってほしくないの……?
自分でもなに言ってんだ?

って思ったよ。
じんたん
……い、いや、そのっ




その瞬間、



じんたんは俯いて泣き出してしまった。






なにか言ったかな?
テオくん
え!?大丈夫!?
なんか気に触るようなこと言った?



それだったらごめん!!!



じんたん
…………うぅ
テオくん
お願い、泣かないで?
俺は耐えきれず、


じんたんを抱きしめた。





引かれるかもしんないけど、




こんな姿見たらほっとけない。
じんたん
……えぇ、テオ、くんっは、
悪くない、よぉ……




じんたんは必死に言っていた。


喋りにくいのに、




ごめん………







じんたん
テオくんっ、俺、
出会ったとき、からぁ、
大好き、でしたっ…………








……………………え?





は?


ええ?







俺は頭が元から真っ白なのに


もっと真っ白になった。





じんたん今、


好きって言った?




俺に?




しかも大好きって。










でもじんたんの好きは俺とは違う。




と思う。






でも気持ちは伝えたい。


今だけ。




じんたんはそんな気持ちじゃないかもだけど、




じんたんの好きに隠して俺も伝えるよ。
テオくん
じんたん、俺も大好きだよ……
じんたん
…………ごめん
俺、テオくんの好きとは違う、の………
キモいのは、わかってるっよ……?
でも、さぁ……わかるよ、ね?
諦め、れないって、恋って……
じんたん
あの時の、下駄箱のチョコっも、手紙も俺だし、
学ラン、だって嘘、
俺が、欲しかっただけなの………
ホントにキモいっよね……
ごめんっ……




ああ、


じんたんもそうだったんだ。




すっごく悩んでたんだ。




なんで早く気付いて上げれなかったんだろ。






あんなに見てたのに、


あんなに好きなのに、






ごめんな………




じんたん
ごめんね、テオくん
もう帰っていいよ……
バイバイ、もう会うことはないだろうけど……
テオくん
……じんたん



俺はじんたんをまた抱きしめた。


じんたん
……テオくん
テオくん
俺も、好きだ
大好きだよ…………
じんたん
でもテオくんのとは違うの……
テオくん
違わない、俺も恋愛として好き
ごめんな、もっと早く気付けばよかった……
俺から言えなくてごめん……
テオくん
ホワイトデーのチョコのやつ
じんたんのためだけに作ったやつだよ
俺さ、頑張って作ったんだ……
第二ボタン、あげられなくてごめん………
じんたん
テ、テオくん……
俺っ



じんたんはまた泣いた。


わんわんと。




子どものように。










そんなじんたんを俺はずっとずっと抱きしめた。



















END

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

















かるらー
かるらー
グダダグと長ったらしくなって
スィスェん!!!!



最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!


あ、おまけあるんで
今度書きますねヽ(*´∀`)ノ




あ、学パロのやつー
もう一個書いてるんで、読んでみてね!((なにサラッと告知してんの?

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