そこはお互い様だ。二人でしばらくにらみ合ったのち、その真剣な表情に同時に吹き出すと教会の屋根から他の家の屋根を伝って帰っていった。
帰っている途中、涼しい風を受けながらブルーはそういった。レッドはそちらを見ることもなく。真顔で言った。
頬を膨らませて怒るブルーを、必死に止めながら話を続ける。
本人はうまくごまかしていると思っているようだが、目線、手の位置、言い方にやはり違和感があり、それを一瞬で見抜いた。
見慣れた町が見えてくる。二人で競うように駆け抜けていくと、ほぼ同時に家の屋根へ着地した。まだ空は暗いが、月がまぶしいほどに光っていた。レッドは持っていた小箱から『パンドラ』を取り出し、その輝く姿をブルーと見つめて──
珍しく焦っている姿に、ブルーは嫌な予感がした。
こんにちは、作者です。
告知が遅くなりましたが、この度私は小説コンテストに参加させていただくことになりました。
こちらです。締め切りは四日後なので、それまでにこの話を完結させられたらなと思います。
応援していただけると嬉しいです。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。