第2話

ファイル1 記録:〇月△日13:29より
101
2026/05/30 12:00 更新
 次の日になった。あれから二人は話し合い、早いうちに、つまり今日の夜にしてしまおうと考えたのだ。事前に資料に目を通してはいるが、やはり心配なので打ち合わせをしたいと思ったのだが……。
ミスターレッド
(よりによって委員会かよ……)
 一応入っておいた方が良いと思って適当に選んだ図書委員だが、これが本当に面倒だ。しかも、その受付係が今日だなんて。人気もなかったので本棚の一角にある『神話』のコーナーで例のパンドラのことについて調べ始めた。

『パンドラ:
 美の女神から男性を惑わす美しさ、技芸の女神から機織りの技術、盗人の神からずる賢い気質を与えられた少女。人間への罰としてつくられた』
ミスターレッド
ずる賢い……へぇ、俺とおそろいじゃん
 一気に親近感が湧いてきた。そして、そんなパンドラに例えられるほどの宝石に対して、盗みたいという欲が出てきた。考えるだけで全身がぞくっと震える。

 結局誰も来ないままチャイムが鳴り、レッドは爆速で図書室から教室へ帰っていった。教室で待つブルーと、次の授業が始まる少しの時間で打ち合わせをするために。その後の授業は一回もサボることはなかった。
 もう帰る時間だ。二人は一番に教室から飛び出し、家に帰って必要なものを取りそろえる。と言っても必要最低限、コートのポケットに入るくらいの量だ。

 時刻は17:00、二人は顔を見合わせると、エリトラで天高く飛んでいった。












虎目です。今回の話は短すぎるので、明日もう一話投稿したいと思います。

プリ小説オーディオドラマ