第15話
彼らは私が大嫌い
5人の所に行ったらまたいつもどおりでいいよって
そういうことだよね。
“大丈夫、俺は味方だから”
そう言ってやりたかったけど……
まだそんな勇気はない……ごめんね、あなた
拗ねてた顔はどこえやら、
満足そうに笑った
ガチャッ
俺は本心ではイジメたくなかった
でも理由は分かんないけどイジメてた
一度やると歯止めが効かなくなる。それは分かる。
皆は……本当に楽しくってイジメてんの………?
〜〜
菌なぁ……同じ白病になるとか?w
……………イラッとする。
いつもニコニコしてて、、
その笑顔見せられる度に……胸が苦しくなって息ができない
必死に言い返して
でも誰も傷つけることはない
ころんの家を出た
………俺が部屋を出ていく時、、
皆の後ろであなたが小さく笑顔で手を降ってた
後ろからの声、
振り返らずに声をかける
言えないのわかってる
それが可愛そうだし、苦しいってことも分かってる
空から視界に急に何かが入ってきた
慌てて掴むとそれは俺のパーカだった
どうやらころんの家に忘れていたらしい
“ありがとう”
そう言いたい…。誰もいないよな…?
言えなかった
パーカーの袖に腕を通しながら歩き出す
何でたった5文字が言えねぇんだよ……カッコ悪……
あなたは何やってんだろ……どんな顔してんだろ…
思わず振り返った
ほんと、なんだよコイツ…
『また明日』
俺だって、きっとちゃんと言える……
嫌味や悪口じゃなくって、
綺麗な意味合いで綺麗なコイツの名前を…
ああぁぁ………泣くなぁ
今泣いたらカッコワリィぞ……!
必死にこらえて歩き始めた
ちょくちょく振り返ると
あなたが笑顔で手を振っていた
振り返すとその度に幸せそうに笑う
俺が過度を曲がってあなたが見えなくなるまで
それを何度も繰り返した
でも、、
可愛い奴………