ミヤダテ side
『ッ…ゴホッゴホッ!!』
fk「、!ちょっとストップ!!!」
nb「新野!!!」
『ッはぁ……ぁ、、!ぃ、!ゴホッゴホッ!!!』
ab「、!無理に声出そうとしてるよね?
新野、一旦やめて。」
『(首振)』
ab「新野、!」
『ぁ!!!ぃ!!!!!ヒュッ……ゴホッゴホッ!!』
ru「ニノくんッ……やめてよ!ニノくん!」((泣
『{なんでやめてって言うの!!俺は声が出したいだけだよ!!なのに、なんで止めるの!!}』
ru「ごめんニノくんわかんない、そこまで手話覚えてない!」
『{わかんないなら止めないで!!!}』
ru「、!
なんでわかんないだけで止めなきゃいけないの!!!」
『{うるさい!!!!}』
iw「新野!!!!」((怒鳴
fk「ラウール一旦、部屋から出よう。」
ru「やだっ、、!!」((泣
sk「新野、水飲んで。ね、水飲もう。」
『{やだ。}』
iw「何があったか言えない?」
『{言ったってどうせ伝わらない。}』
iw「…は?」
『{声じゃないと感情は伝わらないって思ってるんでしょ!}』
sk「新野。」
『{もう名前呼ばないで。}』
sk「新野!」
『{うるさい!!!}』
パシンッ
mk「さっ、くん?」
佐久間は新野の頬をビンタした
sk「なにがどうせ伝わらないだよ。ふざけんなよ。
俺たち1回もそんなこと言ったことねぇよな?
なんでそうやっていつもいつもひとりになるんだよ。抱え込むなよ。俺たちのことそんなに信用できないのかよ!!!」
『ッ……。』
sk「声じゃなくても伝わるものはいっぱいあるよ。あるから!!!誰に何言われたのか知らないけど、まず俺たちを信じろよ!!!!!」
こんなに怒ってる佐久間、久しぶりに見た
『……。』((立
iw「どこ行くんだよ。」
『{薬、飲んでくる。}』
mg「俺もついてく。」
『{もう声出したりしないから、大丈夫だから。
ついてくんな。}』
mg「…。」
新野がいなくなったスタジオは静まりかえった
ru「ニノくん、なにあったんだろ、、」
nb「何があったというか、、ずっと思ってるんだろうな。」
ずっと思ってる、、、
dt「俺、外の空気吸ってくる。」
自動販売機の所に行き、自分のと
新野の好きなジュースを買う
dt「、!」
『ッ……。』((踊
新野はひとりで、大音量の中
My Friendを踊っていた
すぐに8人は集まって、静かにスタジオの中を覗いた
涙を流しながら、切なくだけど強く踊っている新野は
まるで今の心境を表しているようだった
永遠に僕等は My Friend……
ガチャッ
『、!』
ギュッ
dt「どんな手段でも、本音聞くから隠さないでッ……
俺たち誰も新野のことバカにしたりしない、裏切らないッ………みんな大好きだからッ……
だからッ……いなくならないでッ………」((泣
『ッ……』((泣
この日、10人みんなで泣いていた
新野の本音が言葉ではないけど
踊りから表情から痛いほど伝わったから
俺は今にも消えそうな新野をひたすら強く抱きしめた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。