第42話

高い壁
581
2022/12/16 00:43
メグロ side







ニノはFC会員に向けての動画の字幕を自分でつけた















手話がわかる人が字幕をつけてくれる人に誰もいない



っていうのもあるし








本人がやりたいって言ったのも理由の一つ















みんなで温かく迎えようと言っていたけど













現実はそんな甘くなかった



















〈え、声出せないの?歌えないから無理じゃん笑〉




〈踊るだけとかJr.かな??〉




〈他のメンバーの絡み見れて逆にラッキーかも笑〉




〈こんな状態でジャニーズ続けるの??

デビュー組のお荷物じゃん。〉


























ニノが持っている、ニノならではの明るさはずっとなかった














『ッ……。』((泣







mg「…。」((撫


















気づいたら同じ部屋にいなくて探しに行くと









いつもひとりで泣いてた

























『ッ……{ごめん。}』







mg「謝るな、大丈夫だから。」ギュッ

























こうやって泣いてるニノに誰かがついてあげて













落ち着くまで一緒にいる


























『……{ありがとう。}』







mg「大丈夫?いけそう??」







『……{うん。頑張れる。ありがとう。}』







mg「よし、行くか。」ポンポン((頭撫

























数分泣いたら、すぐ切り替えてダンスを入念的にやっている




























前とは比べ物にならないぐらいダンスのキレが良くなってて









表情も豊かに楽しそうに踊っていた
























アクロバットができる種類も気づいたら増えてて


















『……。』クルッ ストンッ







iw「え、いつの間にできるようになったの?」







『{気づいたらできてた。}』







sk「新野やべぇ!笑」







『笑笑笑』


















笑ってる時は全然曇っていない偽りのない笑顔だった


































mg「ニノ!」







『、!』((手振







mg「おまたせ。行こっか。」







『(頷)』
















15:00から撮影だから2人で買い物に行ってから



撮影に行こうとなった

















トントン







mg「ん?」







『{これ可愛い。}』







mg「ほんとだ笑

しかもおしゃれ。お揃いで買お。」ニコッ







『{うん!!!}』ニコッ















「あれ、SnowManの目黒蓮と琴嶺新野じゃない?」







「うわ本物だ!」







「手話で話してる、やっぱ声出せないんだね。」







「障害者って大変そうだね。」







『ッ……』







「ダメだよ、耳は聞こえてるんだから。」







「えーいつか聞こえなくなるんじゃない?笑」







「まー確かに?笑」


















なんだよあいつら……





















mg「あのさあそういうこと言わないでほしいだけど。」







「え?」







mg「毎日、苦しんで生きてる人がいるんだよ。それを一方的な考えで傷つけんのは良くない。


ニノは必死に毎日できることをやってる。頑張りを知らないくせに色々言うのやめ……


ガシッ((掴



















『ッ…{大丈夫だから、それ以上言わないで。}』







mg「ニノ……」







「い、行こ!!」






















『{俺のせいで嫌な思いさせちゃってごめんね。}』







mg「ニノは大丈夫なの?苦しくない??」







『{俺は、大丈夫だから。}』ニコッ


















そう言って笑うことに俺は甘えていたのかもしれない

















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