メグロ side
ニノはFC会員に向けての動画の字幕を自分でつけた
手話がわかる人が字幕をつけてくれる人に誰もいない
っていうのもあるし
本人がやりたいって言ったのも理由の一つ
みんなで温かく迎えようと言っていたけど
現実はそんな甘くなかった
〈え、声出せないの?歌えないから無理じゃん笑〉
〈踊るだけとかJr.かな??〉
〈他のメンバーの絡み見れて逆にラッキーかも笑〉
〈こんな状態でジャニーズ続けるの??
デビュー組のお荷物じゃん。〉
ニノが持っている、ニノならではの明るさはずっとなかった
『ッ……。』((泣
mg「…。」((撫
気づいたら同じ部屋にいなくて探しに行くと
いつもひとりで泣いてた
『ッ……{ごめん。}』
mg「謝るな、大丈夫だから。」ギュッ
こうやって泣いてるニノに誰かがついてあげて
落ち着くまで一緒にいる
『……{ありがとう。}』
mg「大丈夫?いけそう??」
『……{うん。頑張れる。ありがとう。}』
mg「よし、行くか。」ポンポン((頭撫
数分泣いたら、すぐ切り替えてダンスを入念的にやっている
前とは比べ物にならないぐらいダンスのキレが良くなってて
表情も豊かに楽しそうに踊っていた
アクロバットができる種類も気づいたら増えてて
『……。』クルッ ストンッ
iw「え、いつの間にできるようになったの?」
『{気づいたらできてた。}』
sk「新野やべぇ!笑」
『笑笑笑』
笑ってる時は全然曇っていない偽りのない笑顔だった
mg「ニノ!」
『、!』((手振
mg「おまたせ。行こっか。」
『(頷)』
15:00から撮影だから2人で買い物に行ってから
撮影に行こうとなった
トントン
mg「ん?」
『{これ可愛い。}』
mg「ほんとだ笑
しかもおしゃれ。お揃いで買お。」ニコッ
『{うん!!!}』ニコッ
「あれ、SnowManの目黒蓮と琴嶺新野じゃない?」
「うわ本物だ!」
「手話で話してる、やっぱ声出せないんだね。」
「障害者って大変そうだね。」
『ッ……』
「ダメだよ、耳は聞こえてるんだから。」
「えーいつか聞こえなくなるんじゃない?笑」
「まー確かに?笑」
なんだよあいつら……
mg「あのさあそういうこと言わないでほしいだけど。」
「え?」
mg「毎日、苦しんで生きてる人がいるんだよ。それを一方的な考えで傷つけんのは良くない。
ニノは必死に毎日できることをやってる。頑張りを知らないくせに色々言うのやめ……
ガシッ((掴
『ッ…{大丈夫だから、それ以上言わないで。}』
mg「ニノ……」
「い、行こ!!」
『{俺のせいで嫌な思いさせちゃってごめんね。}』
mg「ニノは大丈夫なの?苦しくない??」
『{俺は、大丈夫だから。}』ニコッ
そう言って笑うことに俺は甘えていたのかもしれない
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。