コトミネ side
声が出なくなってたから何回か音楽番組に出た
バラエティはおやすみをいただいてるけど、
最近、ふと思ってしまう
声が出ない自分がいていいのか
____12月上旬
クリスマスに有観客でのライブ
そして生配信を行うことになった
それに向けてのセトリや衣装合わせ
練習をみっちり行う
とりあえずこの仕事はメンバーに黙っておこう
心配、かけちゃうし、、、
____翌日
マネージャー「おはよう。少しは寝れたか?」
『(頷)』
マネージャー「嘘つけ笑
とりあえず寝れたら寝ろよ。」
坂さんはなんでも分かっちゃうらしい
お言葉に甘えて車ではぐっすり寝た
マネージャー「こと、着いたぞ。」
『……{ありがとう。いってきます。}』
マネージャー「いってらっしゃい。」ニコッ
久しぶりのバラエティ……スクール革命も出れてないのに
しょうがない、、行こう
「今日ヘアメイクを担当する清水です。」
『[よろしくお願いします。]』ニコッ
「あ、わざわざありがとうございます。」ニコッ
ホワイトボード活用するの結構大事かも、、、
スタッフ「琴嶺新野さん入れられまーす!」
『{よろしくお願いします。}』ペコッペコッ
なんだろ、視線が冷たい気が、、、
そんな不穏な気持ちを抱きながら収録は始まった
「今回、活動復帰後初のバラエティに出てくれた琴嶺新野くんです!」
『、![よろしくお願いします!]』ニコッ
芸人「なんやしゃべらへんの!?」
『[まだ声が出ないですよね。]』((苦笑
芸人「そりゃこの番組にもってこいやな!」
『…笑』
やりずらいな、、、
色んなクイズをフリップで答えていく番組だ
「え、声が出ない状態ってさどんな感じなの?やってみてよ。」
『……{それはちょっと、ごめんなさい。}』
芸人「今、なんて言ったんや……あ、そうかそうか喋られへんのか!」
『[そうなんですよ〜(>_<)]』
頑張って笑わなきゃ、、、
スタッフ「以上で収録を終了させていただきます!」
終わった……時間は10:00
そんなに時間経ってたんだ、、、
『[本日はありがとうございました。
お先に失礼します。]』
「あー大丈夫大丈夫。声じゃないと感情わかんないし笑」
声じゃないと分からない
ファンの子たちもそうなのかな
結局、声が出ないとわかんないのかな
気持ちが落ちたまま事務所に行く
マネージャー「なんか、あったか?」
『……。』
ごめん、坂さん。今は聞こえないふりさせて
sk「お、新野キター!!!」
『{おはようさっくん。}』ニコッ
iw「新野、ストレッチしてから参加して。」
『{分かってるよ笑}』
♪~
終わらないMemoriesが流れてる
みんなが大好きな音楽の中で歌ってる
今、声を出したら歌えるんじゃないかそう思って
俺は歌ってたときみたいに、口を開けた
周りの音が聞こえてくるだけで、自分の声は聞こえない
『ぃ……ぁ………』
出ろよ、声
出ろよ!!!!!!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。