第44話

44話
191
2021/10/17 12:06
零 side
...
皇崎真実
お姉ちゃん...?
大丈夫...?
うん、大丈夫だよ
私は真実の頭を撫でる

真実は喜んで家に入っていった



ここは両親が家の1階で営む

カフェの奥の席


客は居るが落ち着いていて

静かな空間だ
あの日以降、千とは連絡を取ってるが会ってない



私はあの後寝込んでしまった。




千曰く、万理が居なくなった


音楽を辞める、との事






何が何だか分からない...
あのっ零さん...
...百...
どうしたの...
っていうか、家知ってたの?
千さんに聞きました
そう、どうしたの?
ライブの日程は決まってないよ
...零さんは
音楽、辞めるんですか...?
...分からない
辞めたくないけど
2人が居ないならやる意味が無い
っ...そう、ですか
百君はどうしてほしい?
俺は...やめて欲しくない、です
...そう
着いてきて
え?!
私の部屋
そこで話そう










...なんでいるの、千
真実ちゃんに開けてもらった
そっちこそ、
なんで百君がいるの
...音楽、やめて欲しくないって
っ...お願いします!
百はその場で土下座した
皇崎真実
...お姉ちゃん...
真実、部屋に行きな
皇崎真実
うん。お茶とか必要だったら呼んでね
ありがとう
百、顔上げて
いやです!
俺はまだRe:valeの曲を聞いていたい
無理だ
零が弾いて。僕と万が歌う
それがRe:valeなんだ
...
お願いします!
嫌だ、後ろに零がいても
1人で歌いたくない
だったら
だったら俺が一緒に歌います!
誰がお前なんか!
万の代わりなんかいるものか!
わかってますけど...
このままじゃ悲しすぎるよ...
Re:valeはこうじゃなかったでしょ?
...
零もなんか言ってくれ!
百。
あのね、もし百が万の代わりで
万が帰ってきたらどうするつもり?
俺はそこでRe:valeをやめて
万さんと代わります
...
っ、Re:valeとして活動してた
5年だけでいいんです!
その間に有名になって
万さんを見つけましょう!
きっとまだどこかで歌ってる...
...
私は...歌ってる千を見ていたい
お願い、千
もう一度...歌おう...
私は百の隣に座った
お願いします
っ、零まで土下座しないで...




...いいよ
えっ?!
千...
...歌って上げる
もう一度

プリ小説オーディオドラマ