──ピンポーン
静かな部屋に鳴り響くインターホン。
もう…やだっ
俺があいつに何したって言うんだよ…っ
日課にとなった性行為。
徐々にエスカレートしていったプレイ。
しまいには監視され…。
俺の体はズタボロだった。
インターホンがなる度、俺は死にたいと思う。
なんなんだ。俺が何をしたというのだ…っ
──バタン
俺は、安心と恐怖でその場に倒れ込んだ。
睦希には知られたくなかった。
こんな汚い俺…嫌われるよな。
見られてしまった…
部屋中が汚く、鎖は手錠……色んな玩具なども散らばっていた。
そんな光景を見た睦希の顔は絶句していた。
俺のことは放っておいてくれよ…っ
あんなのが恩とか、憎いとか……彼女いるくせに、期待させるようなことを言わないでくれ……っ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。