【放課後】
俺は、約束通り、放課後新聞部まで来た。
早く終わらせて、ゲームしよっと…
そう言って渡してきたものは、ハガキ入れ……?だった。
写真ならもう少し大きめの写真入れとかにすればいいのに。
そんなことを思いながら、俺は作業に手を付けた。
─数分後
はぁ、寝みぃ…
どんだけ撮ってんだよこいつ…
まじでダルいんだけど…
てか、こんなに量あると思ってねぇよ…。
あぁ〜、ゲームしたい
そんなことを思っていると、ある写真が目に入った。
その写真には、睦希が映っていた。
え?なんで睦希…?
…いや、まぁ、こいつはモテるし、あの部長が写真撮りたくなるわけか……
だけど…もう1枚あるし…
どんだけ好きなんだよ。あの部長。
…だけど、なんか気味わりぃな…
よくわかんないけど…2枚のうちの1枚は、睦希は端にいるし…
普通、撮りたいものは真ん中に置くもんじゃねぇのか?
…まぁ、そういうのもあるのか……
──俺はこの時気づいていなかった。後ろで、部長が笑っていることに…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。