第7話

新聞部部長
110
2020/08/17 03:00
セフレ関係が始まった次の日。
睦希は彼女を迎えに行くといって、俺は1人で登校中。

はぁ…、なんで俺はあんなことを言ったんだ…。
それに受けとか、まじありえな!
…まぁ、今の俺の立場だと、「玩具」が合ってるんだろうな。
田中 正樹
田中 正樹
おーい!
奏くん!
桜庭 奏
桜庭 奏
は、はい…
こんな時に誰だよ……
そして後ろを振り向くと、新聞部の田中がいた。
最近、この人、やたらと絡みに来るからウザい…

俺は、新聞部に入ってもいなければ、この人と接点もない。
最近、話しかけられた。
めんどくさいわ、うるさいやらで、目障りだし耳障り。
田中 正樹
田中 正樹
奏さ、東堂についてなんか、
新たな情報とかない?
桜庭 奏
桜庭 奏
あるわけないじゃん
田中 正樹
田中 正樹
ちぇー、お前ら仲良いから、
なんかないのかって思ったけど、
なんもねぇのかよ
桜庭 奏
桜庭 奏
いや、なんで二人の仲に、
俺が交じってんだよ。
桜庭 奏
桜庭 奏
睦希も…俺になにも相談とか、
乗ろうと思って無さそうだし、
生憎だけど、なんもねぇよ
桜庭 奏
桜庭 奏
じゃあな
そう言って、その場から離れた。

上手くできただろう。
いつも通りに会話をしていたけど、内心バックバクだよ…

はぁ、俺にまで質問されるとか、やっぱりあいつはすげぇな…


この時俺は気づかなかっただろう。
背後で誰かが笑っていることに──。

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