第3話

Youはどうして高専に?
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2021/02/17 09:00
夏油
夏油
ところで夜刀はなんで高専に来たんだい?
傑の膝の上でプッチンするプリンを食べていると上から質問が降ってきた。ちょっと待て…今食べてるからね。もぐもぐ、ごっくん!
夜刀神
うむ、簡単な事だ…貴様ら呪術師が命をかけて非術師を守る意味を知りたくてな?そこの山でさ迷っていたところを正道に拾われたのだ!
五条
五条
え?なんか急に流暢に喋るじゃん……幼女怖っ
うん、まぁ聞にくいし読みにくいし…私神だから普通に喋ろうと思えば喋れますし?

別に前回のさ行のくだりを気にしてる訳じゃねぇよ?

まぁ…説明は置いといて傑との話に戻る。
夜刀神
神である我からすれば理解ができんのだ…無理に助ける意味がわからぬ、まぁしかし?人間とは面白いものを生み出すのでな?我も少しは助けになってやってもいいがな?
家入
家入
あはは、夜刀お菓子大好きだもんね〜
硝子に言い当てられムッと顔を膨らます。
仕方ないじゃろ……美味いもんは美味いのだッ!

そりゃー神ですから生贄をとってた時代もあるけれど?私、これでも人間側の神様なんで!めーちゃ昔に分身体を何匹か殺されたけど全然恨んでないしぃ?

やっぱ嘘、ちょっと根に持ってる。
よくも私の子供たちを殺しやがって全人類ハゲになればいいのに、くらいには思ってる。
五条
五条
まーた変なこと考えてるでしょ?
夜刀神
なっ……考えてないぞッ!!
五条
五条
隠すの下手かよ…可愛いな((ボソッ
神を揶揄うなどなんて人間だっ!と不貞腐れながらプリンを口に運ぶ。うん美味い。美味すぎる人間最高。
家入
家入
おーいクズども夜蛾から連絡〜……夜刀と一緒に任務だって〜…って特級案件じゃん、ウケる
夜刀がプリンを食べるところを激写していた硝子が担任からの連絡に顔を顰める。
夜刀神
やっときたか!うむ、急ぐぞ!
久しぶりに暴れさせてもらうぞ!
五条と夏油は「間違えたんじゃね?」と驚いているが…幼女はやる気満々だった。殺る気満々だった。


キラキラと目を輝かせ待ちきれないといったように立ち上がる幼女にさしすは顔を見合せた。
五条
五条
危ないと思ったらすぐ逃げるぞ…
夏油
夏油
まず連れていくことに反対なんだが?
家入
家入
特級案件だからね…夏油に賛成したいけど、あの様子じゃ言うこと聞きそうにないよ…可愛いし
結果……そのまま任務に赴くことになった。





さしすは知らない……この幼女がどちゃクソ強いことを。

この幼女が幼女だけどそうじゃないことを……。
夜刀神
行くぞさしすトリオ!
帰りにすいぱらというやつに行くぞ!
そして幼女は気づかない……。





ニコニコと笑いながら前を歩く幼女を追いかけるさしすが幼女のことが心配すぎてゲロを吐きそうになっていることを。

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