傑の膝の上でプッチンするプリンを食べていると上から質問が降ってきた。ちょっと待て…今食べてるからね。もぐもぐ、ごっくん!
うん、まぁ聞にくいし読みにくいし…私神だから普通に喋ろうと思えば喋れますし?
別に前回のさ行のくだりを気にしてる訳じゃねぇよ?
まぁ…説明は置いといて傑との話に戻る。
硝子に言い当てられムッと顔を膨らます。
仕方ないじゃろ……美味いもんは美味いのだッ!
そりゃー神ですから生贄をとってた時代もあるけれど?私、これでも人間側の神様なんで!めーちゃ昔に分身体を何匹か殺されたけど全然恨んでないしぃ?
やっぱ嘘、ちょっと根に持ってる。
よくも私の子供たちを殺しやがって全人類ハゲになればいいのに、くらいには思ってる。
神を揶揄うなどなんて人間だっ!と不貞腐れながらプリンを口に運ぶ。うん美味い。美味すぎる人間最高。
夜刀がプリンを食べるところを激写していた硝子が担任からの連絡に顔を顰める。
五条と夏油は「間違えたんじゃね?」と驚いているが…幼女はやる気満々だった。殺る気満々だった。
キラキラと目を輝かせ待ちきれないといったように立ち上がる幼女にさしすは顔を見合せた。
結果……そのまま任務に赴くことになった。
さしすは知らない……この幼女がどちゃクソ強いことを。
この幼女が幼女だけどそうじゃないことを……。
そして幼女は気づかない……。
ニコニコと笑いながら前を歩く幼女を追いかけるさしすが幼女のことが心配すぎてゲロを吐きそうになっていることを。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。