第19話

沖縄は寒い
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2021/03/27 03:11
お花見で親睦を深めてしばらくした夏の日。
五条、夏油、夜刀神に任務が入った。
その任務で女の子を護衛しながらなんやかんやあり何故か私たちは今、沖縄にいる。
夜刀神
あっつぅ〜い〜
そして夜刀神はダウンしていた。
蛇とは変温動物であり周りの温度によって体温が変わる生き物なのである。
天内
天内
だ、大丈夫か?かき氷食べるか?
夜刀神
ありがと〜理子ちゃ〜ん
あーんと口を開いて待っていると理子ちゃんは少し戸惑いながらもスプーンにかき氷を乗せて食べさせてくれた。
何この子優しぃ…しゅき♡
五条
五条
夜刀〜海行こーぜ!
夜刀神
うみぃー?水?
五条
五条
そうそう塩水!
夜刀神
冷たい?
五条
五条
冷たい!
夜刀神
じゃあ行く
のそりと起き上がり羽織っていたパーカーに手をかける。
ジィーとファスナーを開いて脱いで畳んで黒井さんの隣に置いてもらう。さぁ、泳ぐか!
夜刀神
行くわよ悟!波乗り体験さしてあげる!
ぐいっと五条の手を引っ張り海へと駆け出しそうとしたが五条が石のように固まっていて動かせない。
夜刀神
ちょっと…どうしたn…さ、さとるぅッ!!!
くるりと振り返って五条を見た瞬間、夜刀神は叫んだ。
なんと振り返った先には鼻血を吹き出し血走った目でこちらをガン見する悟がいたのだ。
天内
天内
うっわ!汚いのじゃ!おい!夜刀から手を離すのじゃ!…こいつッ意地でも離さんつもりか!?
夏油
夏油
何事…は…夜刀っ君その恰好は!
悟ッ…離さないかッ…こいつッなんて力だッ!
振り払おうにも離れない五条に夜刀神も恐怖を覚える。
海に行くって聞いたから水着を用意して置いたのだがダメだったのだろうか?デザインが古いのかな?などと考える。
夜刀神
悟?水着変だった?着替えるから離してくれると嬉しいんだけど…ッ
五条
五条
変じゃない、変じゃないけどどエロい
夜刀神
…あ〜うんそっか〜(棒)
え?何この子、水着姿見て真っ白なビーチを真っ赤にするほど鼻血出したの?どんだけ飢えてんの?そのルックスなら女の子なんてよりどりみどりでしょうに…ハッもしかして遊び方分からないのかな?

と考えること間0.5秒、夜刀神は落ち着きを取り戻す。
夜刀神
狙ってるからね〜男の子って際どい服…好きでしょう?
五条
五条
うん好き…でもどーいうこと?
俺って者がいながら他の男誘惑するためにその水着きたの?
あ認めるんだ、と思いながら夜刀神はん〜?と頭を捻る。
夜刀神
ん〜?まぁ食べれたらいいなぁくらいには思ってるけど…誘惑はしてるつもりないなぁ、私初物好きだし
夏油
夏油
え?
五条
五条
は?
理子ちゃんは冒頭の方から黒井さんに耳を塞がれていたために絶対零度なこの空気感を理解できないのか戸惑いながらキョロキョロと夜刀神達を交互に見つめている。
夏油
夏油
ちょっと場所移動しよう…沖の方に出ようか
五条
五条
賛成
夜刀神
え〜…怒らせる要素あったかなぁ?
明らかにキレている最強2人に連行され海に入りお気の方まで泳いで行く。黒井さんの耳栓から開放された理子ちゃんの声が聞こえた気がするが今更戻れる訳もなく怒る2人を落ち着かせるためにも夜刀神はお気の方へと泳いだ。

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