頭痛いし喉も痛い、あんまり喋りたくない感じはある。
コクリと頷くと、私の部屋へと連れて行かれる。
優しくベッドに寝かされて熱を図られる。
横になるとダルさが一気に押し寄せてきた。
頭を優しく撫でて出て行こうとする彼の手を握る。
ベッドの横に座ってギュッと抱き締めてくれる。
スマホを取り出して誰かにLINEしているらしい。
暫くすると眠ってしまっていた私ととも君。
キイチがお粥を持って来てくれた。
そう言うとピシャリとすぐに扉を閉めちゃう彼。
まるで自分に言い聞かせるかのように放つ彼。
何か別の理由でもあるのかなと感じさせる。
優しく頭を撫でてくれる彼は少し頬が赤くて男らしい目付きで私を見ている。
そんな目で見つめられたら…熱上がっちゃうよ。
意地悪言われるから言わないけど…。
こんなカッコイイとも君が彼氏で良かったな…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。