sg side❤︎
3日目_______
あなたが眠って、
3日が経った。
あなたは目覚めるどころか、
動く様子すらない。
まだ朝の6時。
大丈夫、大丈夫って
自分に言い聞かせるんだ、。
17時間後_______
そう言い聞かせてる内に、
もう、夜の11時。
あなたがあと一時間以内に
目を覚まさなければ___
時計の秒針の音が、
妙に早く聞こえる。
あと、59、58分って、
徐々に"その時"が近づいてくる。
その度に、俺の鼓動は早くなって
あなたへの想いが募る。
もう準備は出来てるから、
今すぐにでも
戻って来て良いんだぞ_____?
残り15分_______
皆んながあなたに視線を向けても
あなたは目を覚まさない。
残り5分_______
そうじょんぐがは
あなたの手元に視線を落とす。
ギュッ
残り1分_______
手を握る力が
一層強くなる。
残り30秒。
刻一刻と、暗闇が迫る。
あなたの手を握っていても、
生きた心地がしない。
残り3秒。
もう、駄目かもしれない。
諦めかけて、
俺はあなたに最後の言葉を伝えようと
耳元に囁いた。
「愛してる。」
その途端、
0時を知らせる秒針の音と共に、
ギュッ
俺の右手を
あなたが握り返す感覚があった____。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。