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2021/06/24

第16話

16.習性×SM
私の彼氏はめちゃめちゃマメでとにかく優しいの。

連絡もすごくマメだし、記念日に誕生日、どんな小さなお祝いでも必ず祝ってくれる。

私が好きな映画とか音楽のチェックも完璧。



ピロン♪
 
あ、ホラ噂をすれば..


スン
スン
あなたが行きたいって言ってた
レストラン予約したよ~

..ほら、すっごく優しい。







でもね、優しすぎて最近たまに怖くなる。

全部が『私』主体な様で。

そこに彼氏スンミンの感情や思考はあるのかな、って考えてしまう。

本当に望んでそうしてくれているのか、それともどこか無理しているんじゃないかと心配になる。


それでも目の前の彼は嬉しそうに何かを差し出すんだ。
彼の全てが詰まったような
その優しい目を細めて笑う。





you.
you.
なんだか犬みたい..
スン
スン
ん?
スンミンの部屋のソファで二人、彼の肩に頭を乗せてゆっくりとくつろぐ。
you.
you.
ねぇ
少し前も言ったんだけど、
そんなに、色々してくれなくて
いいよ..
you.
you.
も、もちろん嬉しいよ!
そこは大前提なんだけど、
なんて言うか..無理させたくなくて..
スン
スン
..別に無理なんて
してないけど?
私が何かおかしな事を言ってしまったのだろうか
、スンミンは眉を寄せて不思議そうな目で私をチラリと見た。
スン
スン
..俺、犬みたい?
you.
you.
..うん。..なんか..
忠犬?みたいな..
スン
スン
..忠犬ね..
スンミンは体を少し起こして私をまっすぐみつめる。
頭を乗せていた肩が急にいなくなったので、私は仕方なくソファの背もたれに身を委ねる姿勢になった。

まだ私を見つめながら、顔のすぐ横の背もたれに手をかけて、その顔を近づける。


スン
スン
..忠犬..
間違いでもないよ。
スン
スン
..なんで無理してるのかと
思うくらいご主人様に尽くすのか
わかる?
you.
you.
..え?
スン
スン
忠犬は..
ご主人様の笑顔が大好き。
そう言って私の頬にキスをくれる。

そのキスの甘さに、
私はいつもは優しい目が今は鋭く光っていることに気づけない。
you.
you.
..スンミン..
スン
スン
それと..
スン
スン
ご主人様から褒められるのが
すごく嬉しい..
今度はそのキスがまぶたに落とされる。

微かにリップ音が聞こえてその音に心臓がキュンと鳴る。



スン
スン
あとはね..
よくできたご褒美が
欲しいんだよ。
you.
you.
..ご褒美?
何気なくその顔を下から覗いた瞬間、
you.
you.
ギラギラと鋭く光るその瞳と視線が合う。

スン
スン
上手にできたご褒美を
ご主人様から貰おうかな?
you.
you.
ゃ、何..?
後頭部に手を回されて頭を固定される。
..次に何が起こるかわらないことに少し恐怖を覚えて体が緊張で強張る。

..やだな、相手はスンミンなのに..

少し見下すような角度のスンミンの表情は
いつもみたいな優しさを一切感じさせない。

視線はずっと絡んだままで。
晒したら喉元に食らいつかれるんじゃないかと、そんな馬鹿げた事を考えてしまうくらい、その瞳は鋭いまま。
you.
you.
..スンミンッ
ちょっと、なんか、、
ヘンだよ?
わざと明るいトーンで話しかけてみる。
この空気が変わることを願って。
スン
スン
..そう?
スン
スン
あなた..
どうして体に力が入ってるの?
you.
you.
..それは..
スン
スン
なんだか俺から
逃げたいみたい。
you.
you.
..そ、んなんじゃないけど..
いや、実際に逃げたいワケじゃない。
ただこの空気を変えたい。
スン
スン
..もうひとつ
教えてあげようか?
you.
you.
....
なんだか別人のようなスンミンに
反射的に返事が出てこなかった。
スン
スン
忠犬も犬だからね、
スン
スン
逃げる獲物は追いたい。
徹底的に。
you.
you.
..っ
目線は交わったままでどんどん近くなる距離に
私はもう我慢出来ずに目を閉じた。


スン
スン
あなた、好きだよ。
スン
スン
..今日は大人しく俺に
食べられてね?
you.
you.
..ひ、ひどくしないでね?
スン
スン
..まさか
スン
スン
仕留めた獲物はゆっくり
丁寧に時間を掛けて
いただくんだよ?
口の端が少しあがる。


私は彼のご主人様で、そして獲物。


あなたの習性ことを、私はまだよくわかってないみたい。




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