渡辺目線
俺は、知っていた
康二がラウールを好きだってことも
最近ラウールに触ったり、ラウールについて行ったりしていることも
ずっとラウールを見ていることも
全部知っていた
俺だってラウールが好きだ。もちろん恋愛感情の方で
今さっきだって、それスノ裁判の内容聞いてビックリした
まさか一緒に寝ていたとはね…
それに何度も家にラウールを呼んでいたことも初めて聞いた…
俺も負けないようにしないと…
でも、そう簡単には行かないだろうね
案外康二のやつ手強いから
いきなりラウールが大きな声出して俺はそれにびっくりした
俺は、楽屋の周りを見渡した
ラウールと俺以外誰もいなかった
また照れてる
可愛いな…
さっきも照れてくれたよな…
だからいちいち照れんなよ
可愛すぎなんだよ…
俺はラウールと楽屋を出た
俺はラウールを連れて俺の家に向かう事にした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。