義務教育最後の授業は社会だった
先生の理科はもう終わりか
クラス全体が
「最後が社会かよ」のムード(社会の先生はつまらなさすぎて嫌われてる)
ずーんとしたムードの中
「え!!」
ある男子が叫んだ
見たらあなたのその先生の名字先生が入ってきてる
「え!!先生!!今日理科なんすか!!」
男子達がすぐに先生のまわりにまとわりつく
トイレから帰ってきた女子たちも「え!理科なん!?」
って希望に目をかがやかせる
有能な男子が「俺他クラス見てくる!」と言って出ていって「隣のクラス社会だった!!!ってことは先生、こっちのクラス理科やろ!!」と叫ぶ
確認した先生が
「うん。理科や。」
って言った瞬間
おおおおおおっ!
と歓声があがった
こんなに愛されてて好かれている先生が凄いと思った
席に座っていると先生が私のところに来て
「はいこれ。」とプロフィール帳を渡してきた
授業終わりに読んでみる
住所は途中まで書かれていて「必要なら別で」と書いてある
メールアドレスは書いてあって「学校のやつ。何かあれば。」と書いてある
いろいろ書いてあって、最後の欄には優しくあたたかいメッセージが書かれていた
必要なら別でって書いてくれてるってことは住所聞いたら教えてくれるのかな?と思って
明日の卒業式で聞くことにした
先生がすみっこぐらしのプロフィール帳を家で書いてるのを想像したら凄い可愛いw
先生からのメッセージを胸に高校も頑張ろうと思えた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。