第13話

予定変更
370
2018/05/19 21:23
突然の宣言にみんながザワつく。
ナツキ
ナツキ
えっとですね…次のstage4で終わる人は終わります!
御木真琴
御木真琴
えぇ〜…
ナツキ
ナツキ
まぁ、生き残れたらの話ですけどね。勝者にはこの世界の真相を見せてあげましょう。
千川綾梨
千川綾梨
この世界の…真相?
世界の真相って?
私達が生きている世界は普通じゃ…?
学校に行って、友達と喋って…
そんな平凡な毎日の世界じゃないの?
ナツキ
ナツキ
stage4はリアル鬼ごっこ!
御木真琴
御木真琴
おぉ!ということは捕まった人は鬼に殺される感じ?
ナツキ
ナツキ
273番さん、勘が鋭いですね!
その通りです!現実の世界で鬼から三日間逃げ切ったら皆様の勝利となります!
及川澪月
及川澪月
何か楽しそう〜
男性
た、ただの鬼ごっこなら…
女性
うん、頑張って逃げ切って家に帰りたい…
ナツキ
ナツキ
そんなわけでリアル鬼ごっこの会場へお連れ致します!
ナツキの言葉が聞こえると、私の意識は遠のいていった。















………う〜ん…ここは何処だろう。
重い体をゆっくり持ち上げるとそこには私が見慣れた風景…
私が通っている学校だった。
すると、全員の携帯が鳴り響いた。
見ると、そこにはナツキがいる。
ナツキ
ナツキ
リアル鬼ごっこステージとなるのはこの街です!
及川澪月
及川澪月
こんなに広くていいの〜?
ナツキ
ナツキ
この街なら何処へ逃げても大丈夫です!では、体育館に鬼はいます!今から5分後に始めますのでどうぞ逃げてください!
校庭にいた人が一斉に走り出す。
走り出すと私のところに二人が来た。
神田蘭
神田蘭
綾梨ちゃん、逃げよ!
及川澪月
及川澪月
僕も行くよ〜
千川綾梨
千川綾梨
うん…!
軽く頷き正門から出た。
街を走っていると妙な違和感を抱いた。
千川綾梨
千川綾梨
ここら辺なら詳しいよ。
神田蘭
神田蘭
私、方向音痴なんだよね…
及川澪月
及川澪月
ここら辺、何か複雑〜…
千川綾梨
千川綾梨
初めての人はよく迷うから気をつけて。
すると、携帯のアラームが鳴った。
見たら…
ナツキ
ナツキ
5分が経ちました!
体育館の鬼が解放されます!
元気よくナツキが言うと、スグに画面は元に戻った。
千川綾梨
千川綾梨
三日間かぁ…
神田蘭
神田蘭
まぁ…頑張って鬼から逃げ切りましょう!
千川綾梨
千川綾梨
ですね…
及川澪月
及川澪月
最悪、鬼狩りしちゃえばいいんじゃないかな〜?
千川綾梨
千川綾梨
鬼狩りって…逆に鬼を殺すの?
及川澪月
及川澪月
そうそう。
千川綾梨
千川綾梨
う〜ん…
私は出来る限り犠牲者を出さないようにしてこのゲームを終わらせたいけど…
神田蘭
神田蘭
しっ!誰か来ます…!
人差し指を立てて静かにするように指示を
した蘭さん。
咄嗟に脇道に隠れると…
男性
もう、駄目だ…っ…!
男性が走っているのが見えると、後ろから…
男の子
……。
パッと見普通だけど、金の目をした男の子が追いかけているのが見えた。
その男の子が男性に触る。
すると、男性の腕が崩れ始めた。
男性
う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!
男の子
……。
腕が崩れ、脚が崩れ、体が崩れ始めた頃には男性は息を引き取っていた。
そして、崩れ終わると灰になってしまった。
男の子はその様子を全く気にせず、他の所へと走って行く。
神田蘭
神田蘭
あれは残酷過ぎですよ…
及川澪月
及川澪月
僕も捕まったらああなっちゃうのかなぁ?
千川綾梨
千川綾梨
そういう想像はやめよう…
そう言い、また歩き出す。
……が、私は妙な違和感の正体が分かった。

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