歩き続けると、次第に出口が見えてきた。
あと少しで次のstageかな…
そう思いながら通路を抜け、明るい部屋へと出た。
そこには、見るからに10代じゃない人や、stage1の時にいなかった人もいる。
インターネットのような部屋も更に広くなっており、3000人は越えている。
ボソッと呟くと…
冬稀は、物凄く申し訳なさそうな表情を私に向けてくる。
そんなに気にしなくていいのに…
それから5分程経つと、部屋の高い所にナツキが現れる。
何処からか罵声等が聞こえてくるが、ナツキはそれらを全て無視している。
合図と共に空中にランキングが表示される。
TOP10のランキングのようだ。
1位 429.1万いいね! 423
2位 216.5万いいね! 391
3位 204.7万いいね! 300
4位 173.5万いいね! 704
5位 158.2万いいね! 978
6位 143.6万いいね! 610
7位 138.4万いいね! 1053
8位 134.8万いいね! 1549
9位 128.9万いいね! 257
10位 119.4万いいね! 2076
取り敢えず、私は裏垢の『seri』は閉じて、
本垢の『綾梨』をログインする。
言ったと同時にランキングが消えた。
すると、また表が出てくる。
その表は、大きく1から10に書かれていて、その下には首輪の番号が書かれていた。
そう言うと、周りの壁に1〜10の数字が浮かび上がる。
みんなが慌ただしく走り出す。
えっと…私は……
冬稀と別れて5と書かれている場所に走って向かう。
何10人かが弾け飛ぶ。
浮かんでいた5の下が開き、中へ入れるようになった。少し躊躇するが、入っていくので私もそれに続いた。
私はみんながいなくなるのを見守る。
あの子…あ、恐らくあの方ですよね!
私は画面を出しさっきの表を確認する。
そして、私はそれぞれの部屋にstage2の説明をする為にその場から姿を消した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!