第6話

他の年代
429
2018/05/11 06:58
歩き続けると、次第に出口が見えてきた。
あと少しで次のstageかな…
そう思いながら通路を抜け、明るい部屋へと出た。
千川綾梨
千川綾梨
え…?
そこには、見るからに10代じゃない人や、stage1の時にいなかった人もいる。
インターネットのような部屋も更に広くなっており、3000人は越えている。
千川綾梨
千川綾梨
10代以外にも連れてこられた人がいたの…
ボソッと呟くと…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
いや〜…俺も驚いた。
千川綾梨
千川綾梨
あ、冬稀!
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
大人に話を聞いたらよ…俺達と同じように連れてこられて同じstage1をやったって。
千川綾梨
千川綾梨
あの集めるやつ?
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
ああ。
千川綾梨
千川綾梨
へぇ…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
綾梨、前から思っていたんだけどそのヘッドホンいつも持ってるよな。
千川綾梨
千川綾梨
え?そうだけど、何か変だったりしてる?
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
変じゃないけど、何でそんなにいつも大切にしてるのかな〜…
って?
千川綾梨
千川綾梨
あー…まぁ、理由はあるよ…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
お、なになに?
千川綾梨
千川綾梨
このヘッドホンはね、私の死んじゃった姉さんのなんだよ…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
そ、うか……何か悪いこと聞いたな、ごめん。
千川綾梨
千川綾梨
いや、いいのいいの!
冬稀は、物凄く申し訳なさそうな表情を私に向けてくる。
そんなに気にしなくていいのに…
それから5分程経つと、部屋の高い所にナツキが現れる。
ナツキ
ナツキ
は〜い、まずはstage1のクリアおめでとうございます〜!
何処からか罵声等が聞こえてくるが、ナツキはそれらを全て無視している。
ナツキ
ナツキ
stage1、いいね!集め対決での上位でも発表します!こちらです!
合図と共に空中にランキングが表示される。
TOP10のランキングのようだ。
1位 429.1万いいね! 423
2位 216.5万いいね! 391
3位 204.7万いいね! 300
4位 173.5万いいね! 704
5位 158.2万いいね! 978
6位 143.6万いいね! 610
7位 138.4万いいね! 1053
8位 134.8万いいね! 1549
9位 128.9万いいね! 257
10位 119.4万いいね! 2076
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
綾梨が9位!?
千川綾梨
千川綾梨
みたいだね…
取り敢えず、私は裏垢の『seri』は閉じて、
本垢の『綾梨』をログインする。
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
何投稿したんだ?
千川綾梨
千川綾梨
ひ、秘密〜
ナツキ
ナツキ
ではっ、stage2に入ります!
言ったと同時にランキングが消えた。
ナツキ
ナツキ
取り敢えず…
すると、また表が出てくる。
その表は、大きく1から10に書かれていて、その下には首輪の番号が書かれていた。
ナツキ
ナツキ
自分の番号のところに行くようにお願いします!
そう言うと、周りの壁に1〜10の数字が浮かび上がる。
ナツキ
ナツキ
30秒以内にでは、スタート!
みんなが慌ただしく走り出す。
えっと…私は……
千川綾梨
千川綾梨
……5か…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
俺は2だから、また後で。
千川綾梨
千川綾梨
うん。
冬稀と別れて5と書かれている場所に走って向かう。
ナツキ
ナツキ
はい!間に合わなかった人は、失格です!
何10人かが弾け飛ぶ。
ナツキ
ナツキ
まぁ、こちらは片付け隊にお願いするとして…間に合った方々はお進みください!
浮かんでいた5の下が開き、中へ入れるようになった。少し躊躇するが、入っていくので私もそれに続いた。




















私はみんながいなくなるのを見守る。
ナツキ
ナツキ
stage2が始まる前に62人もいなくなりましたか…
レン
ナツキ、あの子は何?
あの子…あ、恐らくあの方ですよね!
私は画面を出しさっきの表を確認する。
ナツキ
ナツキ
あの方は…5番です!
レン
そっか、ありがと。
ナツキ
ナツキ
いえいえ!
レン
んじゃ、stage2のルール説明もそれぞれよろしくね。
ナツキ
ナツキ
勿論です!
そして、私はそれぞれの部屋にstage2の説明をする為にその場から姿を消した。

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