第27話

天井
353
2018/06/24 00:03
千川綾梨
千川綾梨
ところで、HPってどうやって
確認するの?
及川澪月
及川澪月
これじゃない?
及川がスマホを操作すると頭上に『HP500』と数字が浮いている。
皆、違うのか及川は『750』柳田は『600』
忍ちゃんは『100』だった。
忍
え、私だけ低くない?w
柳田玲
柳田玲
お疲れ様。
忍
こんなの、不公平でしょ〜
千川綾梨
千川綾梨
まぁまぁ…それよりもボタンを
探さないと…
忍
ねー、見て見てー。あんなところにあるよ。
忍ちゃんが指したのは天井。
確かにあるが、8mくらいの高さはある。
千川綾梨
千川綾梨
いや、届かないって…
柳田玲
柳田玲
ナツキのヒントで考えたらどうにかなるんじゃないか?
及川澪月
及川澪月
えっと〜…
及川がスマホを天井に向けている。
及川澪月
及川澪月
あ…
千川綾梨
千川綾梨
?…
及川と同じようにChinonカメラで上を撮る
すると、写真に目に見えない透明なうんていのようなものが写っている。
千川綾梨
千川綾梨
約8mのうんてい、かぁ…
忍
これさ、もし落ちても死なないんじゃないかな?
柳田玲
柳田玲
あー、そういうことか…
忍
多分、HPが減るとか?
忍ちゃんがそういうことを言いながら、準備体操をしている。
及川澪月
及川澪月
忍ちゃん、行くの?
忍
だって、私は忍者だよ?
胸を張りながら言う、忍ちゃんに任せることになった。
入口横の壁に天井まで透明のハシゴがある。
千川綾梨
千川綾梨
気を付けてね。
忍
勿論!
スマホをポケットに入れると、スルスルと
ハシゴを登る忍ちゃん。
スグに天井まで行くと、カメラでうんていの位置を確認している。
そして、再びポケットに入れるとスマホを見ないままボタンまで進みやがて押した。
柳田玲
柳田玲
おぉー。
及川澪月
及川澪月
これで02/50だね〜
千川綾梨
千川綾梨
今思ったんだけどさ、あれって
どうやって降りるの?行くとき
みたいに戻る?
及川澪月
及川澪月
さぁ?
柳田玲
柳田玲
どうにかなるさ。
上を見ると、忍ちゃんはハシゴがない方向に進んでいる。向かう先には湖。
柳田玲
柳田玲
どうやら、向こうから降りるみたいだね。
及川澪月
及川澪月
お迎えに行こっか〜
千川綾梨
千川綾梨
うん。
私達は湖の横までボタンを押しながら進む。
やがて、忍ちゃんは湖まで来ると、そのまま下の湖に落下した。
千川綾梨
千川綾梨
忍ちゃん、大丈夫?
忍
……大丈夫だよ〜
スグに水面に顔を出すと、こっちに向かって泳ぎ上に上がった。
柳田玲
柳田玲
さて、次に行こうか。
再び歩き出し、『10/50』になった所で敵が出現する時の音が流れてくる。
柳田玲
柳田玲
お、敵が出てくるやつ。
すると、そこそこのレベルの『シノモン』が出てきた。
そして、吹き出しが出てくる。
忍
わぁ、リアル!
千川綾梨
千川綾梨
…戦うだよね?
及川澪月
及川澪月
勿論〜
忍ちゃんと及川ははしゃいでいたけど、
私と柳田は溜息を吐いていた。

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