及川がスマホを操作すると頭上に『HP500』と数字が浮いている。
皆、違うのか及川は『750』柳田は『600』
忍ちゃんは『100』だった。
忍ちゃんが指したのは天井。
確かにあるが、8mくらいの高さはある。
及川がスマホを天井に向けている。
及川と同じようにChinonカメラで上を撮る
すると、写真に目に見えない透明なうんていのようなものが写っている。
忍ちゃんがそういうことを言いながら、準備体操をしている。
胸を張りながら言う、忍ちゃんに任せることになった。
入口横の壁に天井まで透明のハシゴがある。
スマホをポケットに入れると、スルスルと
ハシゴを登る忍ちゃん。
スグに天井まで行くと、カメラでうんていの位置を確認している。
そして、再びポケットに入れるとスマホを見ないままボタンまで進みやがて押した。
上を見ると、忍ちゃんはハシゴがない方向に進んでいる。向かう先には湖。
私達は湖の横までボタンを押しながら進む。
やがて、忍ちゃんは湖まで来ると、そのまま下の湖に落下した。
スグに水面に顔を出すと、こっちに向かって泳ぎ上に上がった。
再び歩き出し、『10/50』になった所で敵が出現する時の音が流れてくる。
すると、そこそこのレベルの『シノモン』が出てきた。
そして、吹き出しが出てくる。
忍ちゃんと及川ははしゃいでいたけど、
私と柳田は溜息を吐いていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。