暫くするとナツキの声が聞こえてくる。
[10分経ちました〜!失格の教室は…6部屋ですね!では、失格の皆様さようなら〜!]
6回の爆発音が鳴り響く。
6の部屋が爆発…部屋には8人だからそれだけで48人。あとは各部屋で殺された人が3人…1階につき4つの教室があるとして、4階まで計16部屋と体育館とかを含めると…3人ずつだから約60人……
約110人が犠牲に…
ここにいるのは250人程だから半分…
[はい!次のゲームの説明をします!]
[今、校舎に残ってるのは136人です!取り敢えず、この表をご覧下さい!]
スマホに着信が来る。
確認すると5つに分けられた表が添付。
[自分の番号が書いてあるクラスに移動してください!]
扉の鍵が開く音がした。
早足で蘭さんは出て行った。
2人で音楽室を出て、1ー4へと向かう。
途中で、何で私はこの人と一緒に行動しているんだろう…とか思ったけど気にしないことにした。
私達は最後に着いたらしく、教室の椅子にはほぼ埋まっており、2つだけ空いていた。
そこに座る。
教室内には私達を含め、21人。
これからこのメンバーで何をするんだろう…
知らない子がいきなり話に参加してきた。
真琴君の首輪には273と刻まれていた。
真琴君が指さした先には一番後ろの席。
そこには、女子の学生服の上からフード付きのパーカーを着て、フードを深く被って何歳かが分からない人が俯いて座っている。
そう言うと、及川はその人の方へと向かった
話し終えた澪月が戻ってくる。
一体どんな子なんだろうか…
そんなことを思っていると放送が始まる。
[stage3は『人狼ゲーム』です!]
少し拗ねたように言う真琴君。
私、よく考えろ…人狼ゲームは失格者が出るゲーム…だとしたら、その人は死ぬ…!
[まぁ、人狼チームが勝ってしまってはもの凄く人数が減ってしまうので〜…教室内の生存者が10人になったら終了です!]
[皆様の役、役割の数と能力説明は今から私がDMで送りますので見てください!]
[あ!それと人狼ゲームと言っても、せっかくの学校ですので役名は学校に馴染みのある役名にしてみました!制限時間はどちらかが勝つまで!では、DMをご覧してからスタートしてください〜]
教室にいる21人、全員の携帯が鳴る。
私は息をフゥと吐いてからDMを確認しようと携帯を取り出した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!