蘭さん達のところに戻ると、及川も来ていた
3人が楽しそうに会話を続ける。
けど、私は参加する気分じゃなかった。
最悪、この中にいるかもしれないから…
怪しまれないためにも私は話に参加。
その後は雑談して、寝る部屋を見に行く。
取り敢えず、ベッドに飛び込む。
この3日間、色々あったな…
いきなり寝ると思ったら首輪がつきゲームに強制参加させられて…stage1でいいね!を集めないと死ぬし…
クリアして次に進んだら、まさかの他の年代の人もいたし…stage2は何だっけ?あぁ、学校か。学校ではアイドルの蘭さんと一緒に行動出来て…及川には驚かされたっけ…
stage3は…あの人狼ゲーム。みんなが互いを疑い警戒したのが何か嫌だったな…真琴はノリノリでやってるし、あの300の子は反逆者を何故か当てたし…
stage4は一番驚いたかも、私の住んでいる街に誰もいないんだもん…家族もみんな消えていなくなった…冬稀も行方不明だったし…
それで終わったと思えば、まだ続きがある
とか言うし、今度は見てる人も巻き込むし…
それで、stage5。思い出したくもない私の恥ずかしい特技。絶対に誰にも言いたくなかったのに冬稀にバレて、私のキャラを見てネットでファンが色々とバラすし…
ホント、最悪。嫌で嫌でしょうがない。
けど…
このゲームが無かったら蘭さんとも及川とも面と向かって出会うことが無いと思う。
そう考えたら良かったのかもね…
気付くと、私は寝ていた。
〜廊下〜
私が言うと、その子は扉から離れた。
その子はヘラヘラと笑っている。
すると、如月さんは衝撃の発言をした。
私にとって、綾梨ちゃんは初めて出来た友達同然の存在だった。昔からずっとアイドルになれとか言われて育てられた私には友達作りの時間なんかない。
だから…
如月さんは自分の部屋に行きいなくなった。
そして、私も自分の部屋に行き眠りについた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。