第2話

放送
502
2018/05/06 03:06
近くの男子が起き上がった。
男子
……何処だここ…。
千川綾梨
千川綾梨
!…知らない。
男子
…お前、首に何をつけてんだ?
千川綾梨
千川綾梨
え?
自分の首に手をやると金属のような冷たさが私の手に伝わってきた。よく見ると目の前の男子にも首輪みたいな物がついている。
千川綾梨
千川綾梨
首輪…?
男子
さぁ…分からねーな。
千川綾梨
千川綾梨
まぁ、それじゃ。探してる人がいるから。
私はその男子に別れを告げ、冬稀を探す。
少しの間探しやっと見つけた。
千川綾梨
千川綾梨
あ、冬稀!
駆け寄り揺すると冬稀は目を覚ました。
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
綾梨…?
千川綾梨
千川綾梨
うん…冬稀もあのラジオの放送聞いたよね?
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
あぁ…珍しく雑音が流れたと思ったら、貴方はゲームの対象に選ばれた的なこと言われて…
千川綾梨
千川綾梨
その後のこと覚えてる?
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
いや、聞いたら何かいつの間にか寝てて起きたら今の状況だ…
やっぱ、冬稀も聞いたのか…
となるとここにいる人は全員、ゲームの対象に選ばれた人達なのかな?
暫く経ち、部屋の中にいる人が全員が起きた頃にみんなが一斉に天井のスピーカーを見た。私はヘッドホンをつけていたがヘッドホンから[ザザッ…]と聞こえた。
恐らく、スピーカーとヘッドホンには同じ放送が流れている…
すると、気怠そうな男の子の声が聞こえた。
???
こんにちは〜これから君達にはゲームに参加してもらいます。
ゲームの進行者…?
レン
自己紹介をした方がいいよな、俺は"レン"よろしく。
私は周りの反応も見る為にヘッドホンを取る
レン
君達にチャンスを与えます。けどゲームは命を賭けてやってもらう。
周りがざわめき男女数名が誰もいない天井に向かって叫んでいる。
女子
言ってる意味分からないよ!
男子
そんなゲームとか知るか!
俺達を元の場所に戻せ!!
レン
…ルール説明がまだです、静かにしてください。
それでもまだ騒ぐ一人の男子、すると…
男子
が…っ……
肉の焼けるような臭いがしたと思うと、その男子ら口から泡を出しながら倒れた。
レン
静かにしてください、と言いましたよね?
その言葉に部屋の中が静かになる。
レン
御協力、ありがとうございます
それではルールの説明をしたいと思いますのでよく聞いてください。
少し間を置き話し始める。
レン
選ばれた10代の皆さんにはいくつかのゲームに参加してもらいます。
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
と、言うことはここにいる人は全員10代ってことか…
千川綾梨
千川綾梨
そうなるね…
レン
全てのstageをクリアしたら、
君達を解放します。
質問、してもいいかな…?
私は手を挙げた。
千川綾梨
千川綾梨
し、質問、いいですか?
レン
はい、どうぞ。
一斉に私に部屋の人の視線が集まる。
千川綾梨
千川綾梨
stageは全部で何stageあるんでしょうか。
レン
約10stage程です。
千川綾梨
千川綾梨
ありがとうございます…
約ってことは10stageとは言えないのか…
レン
では、始めますのでどうぞお進み下さい。
ガチャ……
重い金属音が鳴ると、部屋にあった1つの扉が開かれた。
千川綾梨
千川綾梨
行ってみよっか…
瀬戸冬稀
瀬戸冬稀
ああ…
私と冬稀や他の人は扉の外へと向かった。

プリ小説オーディオドラマ