第26話

中間side
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2019/05/18 14:14
ちょうど1年前くらいから、しげの病気は進行してた。





俺らには内緒で、病院に行っては強い薬をもらって、




必死に隠していた。







先生は、「本当は言いたくないんやけど」って、僕らを見た。














しげが言ってたって、











ーお願いやから、7人でコンサートさせてほしい。







ーみんなで夢を叶えさせてほしい。








って。















検査で疲れて、苦しそうに顔を歪めて眠るしげの周りに6人。










涙が止まらなかった。













しげとずっと一緒にいたい。




しげとこれから、いろんな景色をもっと見たい。










いろんな感情があふれて、



止められなかった。












しげが俺に気持ちを打ち明けてくれた日、


いや、



それよりずっと前から、しげの病気が悪化してることには気づいてた。








でも、俺らの前では笑顔しか見せないしげに、


大丈夫やって、思ってて。















目を覚ましたしげは、泣いている俺らを見て戸惑って、






でも、やっぱり笑った。






何も言わず、ただ不器用に笑ってた。













前を向かなきゃ。







あとどれくらいなんて、考えたくもない。






でも、


こいつが、








しげが、






俺らといれて幸せだったって、







言ってくれるように。


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