照れ隠しが隠しきれずに叫ぶと、智美にぃがケラケラと快活に笑った。
ねぇ。可愛く言うのは反則じゃない?
素直に嬉しい言葉をかけるのは反則だよ??
むぅ、と片頬を膨らませる籠薫にぃ。
…可愛い。お兄ちゃんがカワイイんだけど。
途端にしゅんとするお兄ちゃん集団。
あーもう本当にアニマル集団に変名してやるぞ!?
一人悶えていると、なんか急に皆がテレビの前に移動して話し始めた。
ななもりside
ジェルくんとさとみくんが皆を集めた。
俺は全然なにをしたいのかわからないから、されるがままにテレビの前に移動する。
なるほど。
確かにあなたは可愛い←超絶シスコン
でもそれがどう関係してるんだろ?
本当にその通りだ。
出会ってすぐにそんな作戦…しかも、義理の妹だしね。あんまりなぁ…
後ろでハテナを浮かべるあなたをチラッと
見やって苦い表情をするるぅとくん。
そりゃあそうだもんね。妹だもん。
そう思うと、さとみくんとジェルくんが
ニヤリと笑った。
ジェルくんとさとみくん以外の人がピクリと動く。
俺もちょっと動揺してしまった。
言いたいことは俺だってわかる。
その時の俺は、先入観…妹とか、ついさっき知り合ったばかりとか、そういうのを全部
ナシにして動いてた。
まるで漫画やアニメみたいだ。
恋愛的な急展開が!!みたいなwww
あんまりだな、と莉犬くん。
まぁ、その通りだよね。
アレ、なんか俺までぶっ壊れたw?
そんな軽い気持ちから始まったものが、
まさかこんなに深入りしちゃうなんて、思いもしなかった…
オマケ
あなたの頭上にはハテナが浮かびすぎて絵面が悪かったそうだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。