第3話

始業
650
2019/01/07 08:25
私は、潮目渚しおめなぎさ。中学2年生。

スクールカースト3軍。


まぁ、4軍寄りの3軍だけど。
桐島 和人
お!渚、おはよー!
この人は、クラスメイトの桐島和人きりしまかずと

スクールカースト2軍。

かっこよくて、優しくて、面白い。
それに、文武両道。

だから、1軍の女子が和人を1軍に誘ってるんだけど
和人は、その誘いをいつも断る。
潮目 渚
おはよー。
私が挨拶を返すと突然、教室が騒がしくなった。
美野木 莉乃
す、好きです!付き合ってください!
顔を赤くしながら、大勢の前で大胆に告白した
彼女は、美野木莉乃みのきりの

スクールカースト1軍。
津久見 空
え、えっと...
津久見 空
ご、ごめん...
そして、そんな告白を申し訳なさそうに断ったのは
津久見空つくみそら

私と同じ3軍。
真中 鈴音
はぁ?莉乃の告白を断るわけ?
告白を断った津久見くんに野次を飛ばしたのは
真中鈴音まなかりんね

スクールカースト1軍。
安達 寛
空はまだ、何も分かってねぇんだ。
許してやって?
津久見くんを庇った彼は、安達寛あだちひろ

同じく、スクールカースト1軍。
園風 雨音
どうする?愛梨。
安達くんの意見について、机に座る女王に
聞いたのは、園風雨音そのかぜあまね

彼女も、スクールカースト1軍。
穂鷹 愛梨
いいわ。今回だけ許してあげる。
そして、偉そうに足を組み、机に座る女王は
穂鷹愛梨ほだかあいり

スクールカースト1軍であり、このクラスの
玉座に居座る女王。
安達 寛
ありがとー。愛梨。
津久見 空
あ、ありがとうございます...
すると、教室の扉が開く音がした。
桐島 和人
お!暮斗!おっはよー!
葉連 暮斗
朝からうっせぇ。
和人の挨拶に素っ気ない返事をした彼は
葉連暮斗はつらくれと

スクールカースト2軍。

暮斗と私は、幼稚園からの幼馴染み。

普段は素っ気ないけど、とても優しくて、
強い。文武両道。そして、美形。

だから、1軍の女子が暮斗を1軍に誘う。

けど暮斗は、和人と同様にその誘いを断る。
穂鷹 愛梨
あ!暮斗くん!おはよー!
女王が暮斗に挨拶をする。

けど暮斗は、それを無視して、私の前の
自分の席に座る。
潮目 渚
挨拶、返さなくていいの?
私が暮斗にこっそりそう言うと、暮斗は、
葉連 暮斗
別にいいんじゃね?
と言って、少し笑った。


普段、暮斗は表情をあまり変えない。

けど、私と和人といる時は、笑ったり、怒ったり
する。泣きはしないけど。

なんかそれが、特別感があって、少しだけ嬉しい。









キーンコーンカーンコーン









始業の鐘だ。
























今日も、地獄の時間が始まる。

プリ小説オーディオドラマ