第59話

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2021/08/24 13:32
あなたside
合宿遠征  2日目
朝から烏野と戦い、15対25で音駒が勝った。
清水潔子
清水潔子
あなたちゃんちょっと手伝ってくれるかな?
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
はい。
白福雪絵
白福雪絵
あ〜あなたちゃんも来た〜。
雀田かおり
雀田かおり
このスイカを切り分けるの手伝ってほしいんだ。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
はい、分かりました...!
とは言ったものの、結構な量があるな...。
マネージャー7人でスイカを切り分けた。
宮ノ下英里
宮ノ下英里
皆さーん!
森然高校の父兄の方からスイカの差し入れでーす!
みんな、凄い吸い付きようだな...。
その時。
谷地仁花
谷地仁花
月島君一切れだけでいいの?
月島蛍
月島蛍
うん。
やっぱりまだ、蛍くん怒ってる...?
そんな蛍くんを横目に、みんなの休憩を快適に?した。










そして午後。
音駒はまた烏野と戦い、16対25でまた勝った。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
やっぱり、すごいな...。
夜久衛輔
夜久衛輔
ありがとな、あなた。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
えっ?!夜久さん...?!
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
前も言ったろ?あなた。
そういうのはコイツらのモチベーション上がるからどんどん言ってやれって。
孤爪研磨
孤爪研磨
あなたから言われるのは素直に嬉しい...。
また声に出ていたのは少し恥ずかしいけど、みんなのモチベーションが上がるって言うのなら良いかもな...。










そして夜。
私はまた黒尾さん達の自主練に付き合っていた。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
(やっぱり...蛍くんは来ないな...)
その時。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おや?
木兎光太郎
木兎光太郎
おやおや?
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おやおやおや?
黒尾さん達の視線の先には、蛍くんが居た。
月島蛍
月島蛍
...聞きたい事があるんですがいいですか
黒尾×木兎
いーよー
月島蛍
月島蛍
すみません、ありがとうございます。
蛍くんの、聞きたい事って何だろう。
月島蛍
月島蛍
お二人のチームはそこそこの強豪ですよね。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ムッまぁね!
月島蛍
月島蛍
全国へ出場はできたとしても優勝は難しいですよね。
木兎光太郎
木兎光太郎
不可能じゃねーだろ!!
赤葦京治
赤葦京治
まぁまぁ聞きましょうよ、仮定の話でしょ。
まぁ確かに...ちょっと難しいかもだけど...。
月島蛍
月島蛍
僕は純粋に疑問なんですがどうしてそんなに必死にやるんですか?
月島蛍
月島蛍
バレーはたかが部活で、将来履歴書に「学生時代部活を頑張りました」って書けるくらいの価値じゃないんですか?
必死に、か...。
よく考えてみれば...私もどうしてこんなにバレーボールにハマったんだろう。
元々は私を助けてくれたみんなに、お礼としてやるくらいだったのに...。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
(いつの間にか私にとって、バレーボールは大きな存在になってる...)
木兎光太郎
木兎光太郎
ただの部活って、なんか人の名前っぽいな...。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
おお...タダ・ノブカツ君か...!
名前?確かに名前っぽいけど...。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
いや待てちげーよ!たかが部活だよ!
木兎光太郎
木兎光太郎
ぐあぁ!?そうか〜っ!人名になんね〜っ!
木兎光太郎
木兎光太郎
惜しかった!
月島蛍
月島蛍
...ツッ込んだ方がいいですか?
赤葦京治
赤葦京治
いいよ、キリが無いから。
なんか...盛り上がってるな...。
木兎光太郎
木兎光太郎
あーっ!眼鏡君さ!
月島蛍
月島蛍
月島です...。
木兎光太郎
木兎光太郎
月島君さ!
木兎光太郎
木兎光太郎
バレーボール楽しい?
...何で?なんで急に楽しいになるの?
月島蛍
月島蛍
いや...特には...。
木兎光太郎
木兎光太郎
それはさ、へたくそだからじゃない?
木兎さん、また地雷踏んだ気が...。
木兎光太郎
木兎光太郎
俺は3年で全国にも行ってるし、お前より上手い。断然上手い!
月島蛍
月島蛍
言われなくてもわかってます。
木兎光太郎
木兎光太郎
でもバレーが“楽しい“と思う様になったのは最近だ。
月島蛍
月島蛍
木兎光太郎
木兎光太郎
“ストレート“打ちが試合で使い物になる様になってから。
ストレート打ち...たしか真っ直ぐにボールを打つもの...。
木兎光太郎
木兎光太郎
元々得意だったクロス打ちをブロックにガンガン止められて、クソ悔しくてストレート練習しまくった。んで
木兎光太郎
木兎光太郎
次の大会で同じブロック相手に全く触らせずストレート打ち抜いた。
木兎光太郎
木兎光太郎
その一本で「俺の時代キタ!」くらいの気分だったね!!
俺の時代って何...?
木兎光太郎
木兎光太郎
“その瞬間“が有るか、無いかだ。
瞬間...。つまり蛍くんはまだその“瞬間“を見ていないと...。
木兎光太郎
木兎光太郎
将来がどうだとか、次の試合で勝てるかどうだとか一先ずどうでもいい。目の前の奴ブッ潰すことと、自分の力が120%発揮された時の快感が全て。
う、わ...。
木兎光太郎
木兎光太郎
まぁそれはあくまで俺の話だし、誰にだってそれが当て嵌るワケじゃねぇだろうよ。お前が言う“たかが部活“ってのも俺は分かんねぇけど間違ってはないと思う
木兎光太郎
木兎光太郎
ただもしもその瞬間が来たら...
木兎光太郎
木兎光太郎
それがお前がバレーにハマる瞬間だ。
木兎さんって...。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
色々考えてやってるんですね...!
木兎光太郎
木兎光太郎
へっ!?
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
今の言葉聞いて、凄いと思いました。
木兎光太郎
木兎光太郎
マジか!もっと言ってくれあなたー!
赤葦京治
赤葦京治
あなた、多分木兎さんそんなに深く考えてないと思うよ?
木兎光太郎
木兎光太郎
赤葦ひどい!
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ぶっひゃひゃ
木兎光太郎
木兎光太郎
ハイ質問答えたからブロック跳んでね。
黒尾鉄朗
黒尾鉄朗
ハイハイ急いで。
蛍くん、捕まっちゃった。
でも...。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
(心做しか、さっきより少し吹っ切れたっぽいな...)
良かった...。







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