あなたside
どうしよう...。
私が一人唸っている間にも試合は続く。
京治くんが木兎さんにトスを上げ、スパイクを打った。
が。
夜久さんが一瞬でコースに回り込みレシーブで取った。
興奮するリエーフを横目に、研磨が海さんにトスを上げた。
そして見事に梟谷学園のコートに入る。
夜久さんも、絶好調っぽいな。
そこからは互いに点を獲り獲り返す攻防戦が続き、音駒が12点、梟谷が11点となり、音駒がリードした。
そう自信満々に答える黒尾さんだけど、何かおかしい。
遠征の時と比べて、あまり止められてない気がする。
木兎さんが絶好調すぎるからかな...。
芝山の言う通りなんだけど、何か違和感があるな...。
研磨が福永にトスを上げたが、すぐに猿杙さんに取られてしまう。
京治くんがトスを上げ、木兎さんがストレートで打ってきた。
それを研磨がレシーブする。
でもコートから出たため、アウトになった。
監督がタイムアウトをとった。
その時。
一瞬京治くんの顔が歪んだが、すぐに戻って
そう会話し、互いの監督の元へと向かって行った。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
♡と☆お願いです!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。