第31話

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2021/08/10 05:46
あなたside
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
ふわぁ...眠い...。
昨日の疲れがどっと出た。
そういえば、学校通い始めて以来、部活が無いのは初めてかもしれない。
ぼんやりとそんなことを思いながら歩いていると、夜久さんと会った。
夜久衛輔
夜久衛輔
お、おはようあなた。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
おはようございます...。
夜久衛輔
夜久衛輔
昨日の疲れはとれた?
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
いえ...。
夜久さんと話しながら学校へと向かった。
教室に入ると、クラスの女子達が私に向かって来た。
モブ子1
モブ子1
ねぇねぇあなたちゃん、バレー部のマネージャーになったって本当?
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
え...そう、ですけど...。
モブ子1
モブ子1
ちょっと場所移動しない?
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
いいですけど...。
随分前からなってたよ...?と、内心思いながらモブ子ちゃんに着いて行った。
モブ子1
モブ子1
なんでアンタみたいな記憶のない奴がバレー部の皆さんに良くされているの?!
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
それは...。
私の声など聞こえていないのか、モブ子ちゃんは一人でひたすら喋っていた。
モブ子1
モブ子1
...だから、もう二度とバレー部の皆さんに関わらないで!
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
それは...できません...!
私は静かに、だけどしっかりモブ子ちゃんの顔を見て言った。
モブ子1
モブ子1
それじゃあ、アンタに意地でもバレー部のマネージャーを辞めさせるから。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
そんな...。
バレー部のみんなには迷惑をかけたくない。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
バレー部のみんなに...迷惑をかけたくないし...それに...。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
助けてもらった時...約束したんです。音駒のバレー部のマネージャーになるって。だから...。
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
何をされても、私はマネージャーを辞めません。
モブ子1
モブ子1
...何なのよ!記憶が無いくせに!バレー部の皆さんだってきっとすぐにアンタから離れていくわ!
そう言い、モブ子ちゃんは私に殴りかかった。
私は反射的に目を瞑った。が、
斉藤 (なまえ)
斉藤 あなた
(あれ...?)
痛くない...。
???
大丈夫か?!あなた!
私が目を開けたら...。

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