「ジョングク、テヒョンと仲良くできない?」
『それは無理だね』
〔どうして?仲良くしようよ〕
私の方に寄ってきて、テヒョンに向けて威嚇してる
「こらこら、」
『なんか嫌だ』
「生理的に無理みたいな?」
『そう、それそれ』
〔ひどーい〕
そう言って頬を膨らませてる
『俺が、食べられたら嫌じゃないの?』
「それは嫌だよ?」
〔ちょっとちょっと、僕は君を食べたりしないよ〕
『は?そんなん信じられるかよ!』
〔僕は美食家なんでね〕
『猫に美食家もクソもあるかよ!』
〔猫を馬鹿にしないでよ〕
「こら、ジョングク、言い過ぎでしょ?」
『でも、』
「テヒョンも、食べないって言ってるんだから仲良くしてあげてよ」
『、、』
『言っとくけど、俺のあなただからな!』
不意にもキュンとした
そんな、少女漫画みたいなこと言わないでよ
〔ん?付き合ってるの?〕
「ち、ちがうよ?もう紛らわしいこと言わないでよ」
〔へー、じゃあ奪うもクソもないね〕
にこにこしてたテヒョンの顔つきが少し変わった
〔正々堂々、真正面から戦おうよ〕
「え?」
『望むとこだ』
「え、?」
何かが始まりそうな予感
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。