彼奴等を消してしまおう。
その考えで沢山だった。
この考えをする前ももう既に殺気が湧いていた
今日の夜に実行するつもりだ。
皆が寝ている時だ。
夜になる前に、繋がれていた鎖やリードを
外すつもりだ
ドアはたまたま落ちていたクリップで開けるつもりだ。
──── そして夜 ────
もう既に鎖やリードは解けている。
ドアも開けられた
俺は地下室から出て、キッチンに向かった
キッチンにつきナイフを取ろうとしたその時
誰かの足音が聞こえた
カラ松だった。
俺の頬には冷や汗が垂れてきた
言い訳を考えるのに必死だった
俺は正直に言う事にした
俺はまず父の部屋に向かった。
一番怨みの強い奴だ 。
゛さようなら ゛
そう言い、父の心臓を突き刺した
赤黒く、生暖かい液体が飛び散った
その液体はとても美しかった。
まるで、ルビーのように。
そして次々と殺していき、全員消す事ができた。
その後カラ松は冷静に遺体処理を行った
いつの間にか成長していた。
もう既にカラ松は高一だった。
あんなに臆病だったのに、あんなに小さかったのに。
俺よりもでかくなっていた。
そんなカラ松が愛しかった。
遺体処理をしている時も。
そして、遺体処理も完了し、
俺達はこの館を出る事を決意した
俺達は必死に逃げた
寒くて、冷たい雨の中、手を繋ぎながら必死に、必死に!
人を殺して、逃げているのに、何だか幸せに感じた。
すると、ある廃墟に着いた。
俺達は取り敢えず此処に住む事にした。
そこまで、汚くないし住みやすそうだ
これから幸せが始まる゛気がした ゛
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。