此処に住んで2ヶ月
とても幸せだった。
気持ちよく朝を迎え、
大好きだった弟と過ごす、
そしてぐっすり眠る。
それ以上幸せはないと感じた
そんな時、幸せは一瞬にして壊れた
捕まるしかなかった。
諦めるしかなかった。
ばいばい、幸せ。
廃墟から出た瞬間、俺達は捕まった
その後、刑務所に入れられた
すると、監視員が、来てこう言った
「残念だったな。お前達は明日の朝、死刑だ」
頭が真っ白になった。
自分は別に死んでもいい。
でも、カラ松まで ……
俺は警察の野郎共と話す事にした。
カラ松だけは殺さないでほしいと。
──── そして、死刑当日 ────
俺達は死刑場まで送られた
監視員「よし、ミア、この台に乗れ。」
そう、必死に説得して、カラ松の死刑は取り消されたのだ。
置いてくのも可哀想だが………
死ぬよりはましだ
カラ松にはもっと生きていて欲しい
これが最後の会話だった。
カラ松は泣いていた
俺はカラ松の叫びと共に首にロープを通した
ここで記憶は途切れた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!