希望なんて一瞬にして失った
悲しみなんて顔に表れなかった。
ただ無表情で泣いているだけ
俺は誰にも存在が気付かれずにただ、教会で透き通った赤い涙を流しながら立ち尽くしている
誰にも気づかれないというのはこんなに悲しい事なのか。
いくら叫んでも、誰にもその声は届かない
アピールしても何をやっても。
一体何故 ?? 俺が何をしたと言うんだ
何か間違った事をしたか ??
怒らせるような事をしたか ??
必死に自分に問い詰めていた
そして、誰にも気づかれないまま日が暮れた
仕方なく家に帰った。
ミアは泣いていた
もっと前にあのことを教えていれば……
こんな事にはならなかったはずなのに
僕の心は罪悪感であふれてた
本当にネアは残酷だ
ここまで必死にさがして、せっかく見つけたのに、………
こんな結果だったなんてね
まぁ、彼奴なりに何かやるか、
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。