未知の感覚に体を弓なりに反らせる私の頭を
優しく撫でてくれるグク
その言葉も納得の内側からの圧迫感
苦しいし、ちょっぴり痛い…
なのに、湧き上がってくる充足感みたいなものは、
なんなの…?
余裕のない私はそう呟くのがやっと
すると…
ビクンっ
ギラリと光る欲をはらんだグクの瞳に
思わず唾を飲み込むと、
それと同時に彼のモノが出入りをし始める
私の痛みを気遣ってか、腰を動かしながらも
私の表情を伺って、たまに優しいキスなんか落とす
すると、最初は痛みと圧迫感だけだったその動きも
信じられないけど私のナカで…快感に変わってくる
そしてある部分をグリっと擦られた時、
グクはそう言うと、私の腰を掴んで
ゆっくりとナカを突き始めた
まるで気持ちいいトコロを探るような動き
バレちゃダメ…バレたら壊されちゃう…
そう思って腰を逃がす
さっきから気持ちいいけど、
1番イイトコはバレてない…?
そう思ってちょっと安心してると、
グクの唇がピタッと耳に寄せられる
私、イッちゃったの…?
バレてないと思ってたイイトコを
ガツンと一突きされて、あっという間だった…
これが、この気持ちいいのがセックスなんだ…
初めてのセックスで、初めて男の人にイかされる
その相手がグクであること
それは私にとって屈辱的なことなはずなのに…
くせになりそうなこの屈服感に、
気づけば私はグクにこう言っていた
グクはとろけた私を驚いたような顔で見つめると、
次の瞬間不敵に微笑んで妖艶に髪をかきあげた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。