着いた.......
ガラッ
僕は、戸を開ける。
中は、前に来た時のままだった。
そりゃそうか、そんな短期間で変わる訳じゃないしな
僕は、もう一度辺りを見回す。
ん?あれは.......
刀?日輪刀か?
手に取って抜いてみる。
その日輪刀の色は.......
輝く様な白と透き通る様な紫だった。
(透き通る様な紫ってどゆこと?By主)
この色は.......この刀は.......
師範のだ.......
師範が誰かは覚えてないけれど、確か
僕が師範と呼んでいた人の刀.......
師範は、もう居ない。
自分の命を掛けて死んだ。
あの人は、師範は、僕を守って死んだ。
僕のせいで.......
師範は死んだ.......
そう思ったら、涙か止まらない。
感情を顔に出したのは、久しぶりだ。
師範、何で僕なんかを守って.......
そう言いかけて、師範は消えた。
師範と過ごした時より前の事は、まだ思い出せない。
でも、師範の仇を打つんだ。
師範を殺した.......あの男を絶対に.......
地獄へ送ってやる
╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺╺
今回は、少し短めの1025文字でした。
短くてすみません.......
それじゃあばいちゃ、また次回。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!