冨岡義勇side
どれ程走っただろうか.......
そろそろ蝶屋敷に着いてもいい頃だ。
変わらず、瑠亜は気絶したままだ。
~数分後~
見えた、蝶屋敷だ
こんなに走ったのは久しぶりだな.......
ガラッ
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胡蝶しのぶside
今日は非番なので、カナヲに稽古をつけています。
最近、カナヲが最終選別に行きたいと言い出したので
稽古をつけているのですが、本当にあの子は鬼を倒せるのでしょうか?
私は、カナヲを最終選別に行かせる気は
ありませんけど.......
何か食べましょうか、
アオイ達も呼んで皆でお茶をしましょうか。
ガラッ
あら、誰か来ましたね。
驚いた。
あの冨岡さんが息をきらせて誰か抱えていたから
そう言って冨岡さんは抱えていた子を私に差し出す。
見た感じ、気を失ってるだけに見えますけど.......
何故でしょうか。
この子からはただならぬ気配がしますね。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。