第44話

記憶喪失
5,221
2022/08/21 00:06
道枝side

ホテルin長尾の部屋

コンコン

長尾「はーい ガチャ
   !!…道枝くん?!」

道枝「なぁ、何で俺を避けてるん?」

そういって俺は部屋の中に入っていく。

俺が一歩進むと一歩さがって困っている表情を見せる

長尾「べつに、避けてるわけじゃ、、ない」

道枝「俺が長尾くんを思い出すのん諦めたん?協力するって言ってたのになー」

長尾「ッ…あきらめたわけじゃ…ッ」

長尾くんの背中に壁があたりもう逃げられない

涙目になって俺の方を見ようとしない

道枝「恭平には笑顔なのに、俺といると楽しくない?それとも、恭平が好きなわけ?」

長尾「ち、ちがう!」

そういって、目があった瞬間長尾くんの目から一粒涙が頬をつたった

俺は無性に我慢ができなくなって

キスをした。

長尾「んん?!やだ!」ドン

俺は長尾くんに突き飛ばされた。

何で俺、今キスしたんや?

拒絶されて何でこんなに腹が立ってるんやろ?

気持ち悪いよりも、もっと触りたい

ドサッ

俺はベットに長尾くんを押し倒し、もう一度深いキスをする

長尾「ンン!…チュッ…やめ…チュッ…クチュ」

道枝「そんなにいや?じゃあ、もっと抵抗してみたら?」

長尾「や…ッグス…おねが、い…やめ…ッ⁉︎」

『やめて』と言われる言葉が突き刺さる

何でこんなに傷ついてるんや。

腹が立って無理矢理長尾くんが着ていたシャツを脱がした。

ビリビリッ カラカラ

ボタンが飛び散る音がする

長尾「ヒグ…なんで、こんなこと…」

長尾くんの顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。その姿に無性に興奮する

長尾くんの首に口を添えた時、首にかかっているネックレスが見えた

どこかで見たことが…

長尾「…しゅんッグス…おねが、い…やめてヒグッ」

今、しゅんって呼んだ?

懐かしいな…この感覚

道枝「!!!?」

そうだこのネックレス、これは俺が上げたネックレス

〜回想〜

-長尾 誕生日-

西畑『それぞれ、プレゼント用意してん!』
 
道枝『俺からは、これ…』
 
長尾『あ!僕が欲しがってたネックレスや!!』
 
道枝『そう、初めてデート行った時に食いついて見とったから』
 
長尾『うれしー( *´艸`)駿大好き!!!』



長尾『僕を一人ぼっちにしないよね?僕をおいていかないで…』
 
道枝『離れるわけない。ずっと一緒にいよう』



思い出が少しずつ蘇ってくる




何やってんだ俺。恋人をわすれるなんて…






道枝「…ごめん」

長尾「こんなことヒグッ…しゅんはしないッグス…」

道枝「本当にごめん…」

長尾「謝るなら離してってば…うう」

道枝「……けんと」

長尾「??!!!」

道枝「俺、最低なことを…今、思い出した。謙杜は俺の大事な人やって」

長尾「ッ‼︎‼︎」

道枝「ごめん。大事にするって言っといて酷いこと沢山したな…こんな奴許せんよな?」

長尾「…ヒグッ…許せるに決まってるやん
   僕はしゅんでいっぱいなのに…嫌いになんてなれるわけない…ッグス」

こんな俺を許すと言ってくれた、俺はこんな過ちを二度としないと心に決めた。

もし、記憶がなくなっても何回でも思い出す

そしてこの先も永遠に一緒にいたい

道枝「けんと…愛してるよ」

長尾「ッぼくも…愛してる」

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