12月16日水曜日
期末テストまで残り2日
冬休みまで残り9日
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
今日の体育はバスケ。
私は体育は苦手だけど元彼の影響でバスケは好き。
先生がお休みということもあり、女子のみんなでわいわいしていた。
一緒にやっているクラスと交代交代で入るため休憩時間が幾らかあった。
男子はステージ側でバレーボール。
壁にもたれかかり好きな人を探す。
他の男子より少し低い彼は視力が悪い私でもすぐに見つけることが出来る。
ちょうど試合をやっているよう。
彼にボールが渡された。どうやらサーブの順番が回ってきたようだ。
ざわざわしている中私は口を開く。
届いたのかは知らないけど彼が打ったボールは美しい弧を描き、相手のコートへ入った。
彼は両手を挙げてガッツポーズをしている。
私は友達のジャージを引っ張って彼のサーブについてお話した。
好きな人を一通り見たあと私は試合に出た。
私はまことグータッチをしてゲームを開始した。
午後12:25
男子の方はもう終わり教室に戻っていた。
ステージ側だったため、教室に戻るには女子の前を通らなければならない。
私は運悪くも男子が通っている時にボールを持ってしまった。
焦りと恥ずかしさとがごちゃごちゃになってどうするばいいか分からなくなっていた。
クラスメイトの言葉に押され、私は一か八かでシュートを入れた。が、入る訳もなく私が打ったボールはゴールの少し外側をかすって落ちた。
恥ずかしさからうめき声をあげる。
授業が終わり、女子も教室へ戻った。
そのまま給食準備だったので、トレーを持って並んだ。
好きな人がご飯を配っている。
仲良い人と喋ってるからか列が止まる。
私の前に並んでいたもえが注意する。
その声のおかげで滞っていた列は進み始めた。
私がご飯を貰おうとすると好きな人が口を開いた。
私は見られていないと思っていたのでかなり恥ずかしさを覚えた。
あんただってサーブミスしてたやん。
言いたいことはあったけど私はご飯を受け取りそのまま席についた。
見られてたならもっとかっこいいとこ見せたかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
Fin
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!