もう帰ろ…ちょっと冷やした方がいいかな。
本当はすごく痛い。
また顔に痣が出来た。
言い訳の為にドジを演じるのも疲れた。
別れようかなぁ
私獪岳クンの事大好きだよ。
私の顔傷付けたのが獪岳だってバレるの怖いよ
ただでさえ他の隊士から喧嘩売られてるのに。
あ、この子知ってる。
蜘蛛にされかけて蝶屋敷にいた子。
名前。確か…我妻クン…だったかな?
私に笑いかけ、手を引く我妻クン。
かわいいなぁ。こういう子好き。
ありゃ、声に出てた。
これはお恥ずかしい。
急に土下座しなくてもいいのに。
え?我妻クン165か4くらいだよね?
159ってそんなちっさい?
続く他愛のない会話。蝶屋敷は遠いなぁ。
もっといっぱい蝶屋敷あったらいいのに((
あ…
獪岳クンも2度見。
え知り合い?
知り合いなんかい。
…これ獪岳クンに浮気だと思われたらやばくない?
きっつ。
私の人生こんなハードモードだったっけ?
自然に。自然に…殴られるの怖い…。
呼ばれて気づいたわ。展開急すぎて忘れてた。
むぅ…
なんだろ…私おかしい。
獪岳クンと付き合ってるのに…
我妻クンの優しい表情と声が頭から離れない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。