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第14話

勘違い?
小早川 紬
小早川 紬
あーぁ。
私も同じ方向なら良かったのに〜
谷原 芽衣
谷原 芽衣
紬、最近それ毎日言ってるよ
小早川 紬
小早川 紬
だって、毎日思うんだもん。
私も桔平くんと帰りたい……
水上 桔平
水上 桔平
本当は紬ちゃんのことも
送ってあげたいんだけど
……ごめんな?
水上 桔平
水上 桔平
不審者騒動が落ち着いたら
紬ちゃんの事も送らせて
小早川 紬
小早川 紬
……っ、ダメだ。
今、胸キュンメーターが
MAX値を超えた
水上 桔平
水上 桔平
紬ちゃん……?
大丈夫?どっか苦しい?
このふたりのやり取りは、毎日 毎日ほのぼのしている。見てて飽きないし、すごく微笑ましいから、ずっと続けばいいのに……って思ってしまうくらい。

紬の可愛さに桔平が落ちる日も近いはずなんだけど、桔平の能天気さもまた、平均を大きく上回っているから……。

このままじゃ、永遠に平行線かもしれない。
***

いつものように紬と別れて、生徒玄関にある自販機でジュースを買う桔平を待つ私。

小さい頃から一緒に育っているだけあって、桔平の隣は居心地がいい。話も弾むし、例え会話がなくても別に気まずくないし。

改めて思うのは、桔平の隣は素の自分でいられるから楽ちんだってこと。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
ねぇ、桔平?
水上 桔平
水上 桔平
んー?
私の呼び掛けに自販機にお金を入れながら、軽く首だけ振り向く桔平。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
桔平って、昔から
それなりにモテるでしょ?
水上 桔平
水上 桔平
……何その、"それなり"って。
そこは"モテる"だけでいいやつだから
谷原 芽衣
谷原 芽衣
あと、さり気なく勉強も出来るよね
水上 桔平
水上 桔平
今度はさり気なく……
本当に褒める気ある?
私の褒め言葉が不服らしい桔平は、ジロッと横目で私を見るけど、桔平に睨まれたって怖くないもんね。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
それなのに、
彼女作らないのは何で?
なんか理由あんの?
水上 桔平
水上 桔平
なんで?って言われてもなぁ……
きっと、桔平なら、可愛い女の子から告白される事も少なくないと思うんだ。

それなのに、今まで彼女がいた試しがない。

少しでも紬の気持ちが桔平に伝わる方法がないかと、あれこれ考えてみるけど、良い案が浮かばない……。

それならいっそ───。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
もしかして、桔平
好きな人とかいるの?
ストレートに聞くのが1番なのかも……。
なんて思ったのに、私の言葉に桔平は難しい顔をして、人差し指で自販機のボタンを押した。

───ガタンッと音を立てて、出てきたのは桔平がよく飲んでいるスポーツ飲料水。
水上 桔平
水上 桔平
俺には恋愛って難しいんだよなぁ
正直、男友達と遊んでる方が楽しいし
そんな桔平の言葉に、呆れて笑ってしまう。
あんまりにも桔平らしい答えだったから。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
……それもそうか〜
桔平にこんな質問した
私が馬鹿だったよ
水上 桔平
水上 桔平
おい、聞いといてなんだよ〜
谷原 芽衣
谷原 芽衣
さーて、早く帰ろう!
お母さんのご飯が冷めちゃう
それに、紬の気持ちは私から伝えるものじゃない。

きっと紬のことだからいつか自分の口から、ビシッと桔平に気持ちを伝えるはずだ。
***

【一聖side】
谷原 芽衣
谷原 芽衣
もしかして、桔平
好きな人がいるの?
生徒玄関に、聞き慣れた声と、見慣れた後ろ姿。
それが誰なのか、俺にはすぐに分かった。
水上 桔平
水上 桔平
俺には恋愛って難しいんだよなぁ
正直、男友達と遊んでる方が楽しいし
水上の姿を見つけた瞬間、正直、「またお前か」と思った。凛乃を迎えに行くと、必ず俺より先に体育館前で谷原を待っていて、毎日決まって一緒に帰っていく。

もしかして……付き合ってんのか?なんて思ってたけど、今の会話からしてそれはなさそうだ。
谷原 芽衣
谷原 芽衣
……それもそうか〜
桔平にこんな質問した
私が馬鹿だったよ
呆れたようなどこか諦めたような谷原に、どこか不満そうに声を上げる水上。

仲が良いいことなんて、見てわかる。
傍から見たら恋人以上なふたりに、なぜか胸の奥でモヤモヤが広がっていく。
上西 凛乃
上西 凛乃
おーい、一聖?
どしたの?
瀬戸 一聖
瀬戸 一聖
んーん、何でもない
俺たちに気付かず生徒玄関を出ていく谷原に、気付いて欲しいような、気付いて欲しくないような……。

───ひとつ分かったことは、きっと谷原は水上のことが好きなんだってこと。