あー、暇やな……
ボーッと眺める事、30分。
北さんの声が響く
____パシンッ
_______パシンッ
響くサーブ音
コロコロと転がってくるボール…
あっ、ちょっと遊ぼうかな〜って考えていると
「すんません!」
1年帽に回収された…
遊びたいねんけど…
____バッシンンッ
どぎつい音が鳴り響く
ギャーギャー騒いでる侑と治
音の正体アイツらか。
そして、また転がってくるボール。
次は返さへんで!!
「えっと……ボール…」
「いや、それはッ……」
「うっっ……(なんやねん…この先輩)」
「(めっちゃ可愛ええやんっ!!!!)」
「俺の事先輩方に言わんとって下さいね?」
ボールGETだぜッ!!!!!
隅っこでボールと戯れる
____________________________倫太郎side
彼女は器用ボールを体で操る
頭、手、腕、肩
コロコロコロコロとボールを転がす
へー。変わった遊びしてんだな
って思っていると
太ももから膝、足先でボールを転がして始めた
片足でコロコロとボールを操っている
彼女は制服で遊んでいるからか
双子って考える事似てんな
んでも、
俺も男だしそういうとこに目が行く。
そう思いながら眺めてると
目が合った
彼女はボールを足ですくい上げ、胸に収める
ニコニコと手を振る彼女が余りにも可愛過ぎて
双子と同レベ精神年齢になりそう。
その後の練習、あなたは北さんにボールを
返してジッと大人しくバレーを眺めていた。
動きたいなら部活入ればいいのに。
ほんと変な子。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!