その日からだった。
私の人生が変わったのは。
あの実を食べてから、私は不思議な力を手に入れた。
なぜか体から水を自由に出せるし、自分が水になる事だって出来た。
もちろん、海の上も歩けたから
遊んでただけなのに。
遊んで居たところを誰かに見られて、
なぜか追いかけられるようになった。
あの時は理由なんてわかってなかったけど、今ならわかる。
きっと、海に触れれる悪魔の実を所持する者は初めてだったんだよね。
でもまぁ、もちろんあの時は分かってなかったから
毎日が怖くて、夜が明けるのが怖かった。
でもそんなある日。
お腹が空き過ぎて、街をふらふら歩いていた時だった。
「ワッハッハッ!!」
目を向けると、
小さなお店から楽しそうな笑い声と
いい匂いがしたんだ。
私は、引っ張られているかのようにその店に入ってしまった。
カランカランッ
ドアに付いているベルが大きな音をだし、
今まで笑ってた笑い声が止まり、私の方に皆の視線が向けられる。
そう思い、出ていこうとした瞬間。
一人の女の人に優しそうな声で止められたんだ。
"𝙉𝙀𝙓𝙏..."
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。