第21話

No.21
9,551
2021/08/18 07:09
あれからペンギンやイルカショーなどを見て、いつの間にかお昼になっていた。





私たちは館内にあるフードコートに移動して、昼食をとることにする。







爆豪勝己
おらよ
あなた

ありがとう








椅子に座って待っていると、勝己くんがハンバーガーやらポテトやらを運んでくる。





ばりばりファストフードだけど、いいよね。





太っちゃったら運動すればいいんだし。





...この甘い考えがダメなんだろうけど。







あなた

あ、お金返すね

爆豪勝己
いらねえよ
あなた

え、でも...

爆豪勝己
いいっつっとんだろ。俺のおごりだわ
あなた

...ありがとう

爆豪勝己







勝己くんはハンバーガーの包装紙を丁寧に開けると、がぶりと豪快にかぶりついた。





ガサツに見えて、実はすごく繊細で丁寧なんだよね。





相変わらず口は態度も大きさもデカいけど。







爆豪勝己
...テメェ今、変なこと考えてただろ
あなた

いや別になにも

爆豪勝己
顔に出てんだよ







なんでバレるのさ。





私は彼から目を逸らして、誤魔化そうとするかのようにハンバーガーにかぶりつく。





と、







爆豪勝己
口ちっせ







そう言って、勝己くんはおかしそうに笑った。





仕方ないじゃん。







あなた

勝己くんが大きすぎるだけだよ

爆豪勝己
テメェがちっせぇんだわ。俺ァ普通だ
あなた

むぐ








ポテトを口の中に突っ込まれ、仕方なくもごもごと口を動かす。





と、







あなた

どうかした?








突然、勝己くんが私の方に身を乗り出してきた。





え、なに?







爆豪勝己
動くんじゃねえ
あなた

え?

爆豪勝己
じっとしてろ







そう言われたかと思えば、彼の右手が私の顎に触れる。





え、え?





なにするの?





彼の顔が、だんだんこちらへと近づいてくる。





思わずぎゅっ、と目を瞑った。





が、







爆豪勝己
なにしとんだ







その声と同時に、手が離れていく。





あれ?





不思議に思いながら目を開けると、勝己くんがこちらを見つめていた。







あなた

い、今、なにしたの?

爆豪勝己
あ?テメェの頬っぺについてたこれ取っただけだわ







そう言いながら、指先を見せてくる。





彼の指先についていたのは、ケチャップ。





さっきハンバーガー食べた時についちゃったのかも。







爆豪勝己
ダセェな







そう言いながら、彼は指先についたケチャップをぺろりと舐める。





か、関節キ...っ、いや、やめとこう。





ふるふると首を振っている私を見て、彼はニヤリと笑う。







爆豪勝己
なに、キスされるとでも思っとったんか
あなた

な、違うし!

爆豪勝己
むっつりかよ
あなた

だから違うって!








図星をさされ、ぶわっ、と顔が赤くなるのがわかる。





勝己くんはそんな私を見て、再びおかしそうに笑ったのだった。

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