第4話

3杯目
49
2018/11/22 12:51
帰り道。

友達と別れて1人。

(寒っ、コンビニでも行こうかな。)

ピーン。
いらっしゃいませー

(ミルクティーがいいな)

120円ですー
ピーン。
ありがとうございましたー

ゴクッ。
(ぷはぁー)
温かいな。
それは、私の冷えたからだに染み渡り、
温もりを与える。

しばらく余韻に浸っていた。

「みさと?」
私を呼ぶ声。
振り向くと、、、

(けんた?健太だよね?)
幼なじみの健太がいた。
私達は、小学校で離れ離れになった。
健太が転校したのだ。
私達は兄弟みたいに仲が良かった。

(なんでここに?)

「引っ越した。俺、転校生だから。」

(て、、ん、こ,,,)




ギュッ。

(えっ、ちょっまっ、、、)

一瞬だった。
何が起きたか分からなかった。
突然だった。
抱きしめられた。

「会いたかった。ずっと。」

(う、ん。)


「ずっとーーーーーーーーー
好きだった。」

パラッ。

雪だ。

私は答えなかった。
答えられなかった。
あまりにも辛すぎた。
想いが真っ直ぐすぎて。

(雪だね。)






全部、雪のせいだ。

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